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今回は中国映画作品「共犯」の感想です。
よろしくお願い致します。
中国映画「共犯」とは
「共犯」とは、2014年に台湾で公開された映画作品。
日本での公開は2015年。
この作品、なにせインターネット上での情報が少なくて💦
公式サイトはこちら↓
公式サイトによると、どうも原作があるようで、原作者さんと同じ方々(共著)が脚本も担当されてたようです。
予告編動画↓
「共犯」あらすじとキャスト
男子高校生ホアン(黄)、リン(林)、イエ(葉)は、通学途中、偶然同じ時刻に通りがかった路地で、同じ学校の女生徒シャー(夏)が変死しているのを発見する。
それまで口をきいたこともなかった3人だが、この奇妙な出会いを期に、仲良くなっていった。
シャーは自殺なのか、それとも――死の真相を調べ始めた3人の前に、彼女が同級生からいじめられていたのではないかという疑惑が持ち上がり…。
ミステリアスな女生徒の死から幕を開ける物語は、少年たちによる犯人捜しから復讐譚へと突き進むかに思わせながら、思いがけない方向に展開し、加速していきます。
隠された日記、SNSの炎上、秘密の森。そして新たに起こる悲劇…。
衝撃のラストで、彼らが辿り着いた真実とは?
黄を演じられた俳優さんウー・チエンホー(巫建和)は、長澤まさみ主演「ショコラ」にもご出演されていたのだとのこと。
知らないなあと思ったら、海外の作品=台湾ドラマ。
原作は日本の人気コミックとのこと↓
漫画好きなのに、原作も存じませんでした💦
亡くなった女子高生夏を演じられたヤオ・アイニン(姚愛寗)は広告モデル出身とあり、人気があるようです。
「共犯」ネタバレ感想
ヒトって、他にすることがある時にどーして要らんことするんでしょーね。
テスト期間中の模様替え、とか。
早く読んでしまわねばならない本がある上に、録画したドラマも溜まっているというのに、うっかりアマプラで中国サスペンスを検索してしまった私。
言い訳としましては、私がドハマりした中国サスペンス「バッド・キッズ 隠秘之罪」が、アマプラでも配信されているようだったので、その確認作業を、ですね~(誰に対する言い訳?)
検索にかかった数作品の中から、以前にもキニなって未見だった「共犯」、またまたキニなり観てしまいました。
が、いやあ、観てよかった。
はじめ、中学生の話かと思い、子役さんだ!と観る気が募った(?)のですが、高校生とのことで「子役さん」と呼ぶのは失礼でしたね💦
約90分と短めな作品ということもあったかもしれませんが、最後まで集中が途切れることなく引き込まれて鑑賞しました。
正直、筋は読めます。
「まあ、こういうことなんだろうな」
と思いながらもナゼか最後までハラハラドキドキさせられました。
そして、とてもおしゃれ、いや、オシャンティーな作品。
オープニングはサスペンス。
濁った水中、揺らめく水草、沈みゆく人影、図書カード━
フラッシュバックのように作品本編の映像がところどころに差し込まれ、やがて暗転。
その後現れた場面は池のほとり、担架に乗せられた人物が横たわっているのがアップになると、再び場面転換。
路地裏で数人の男子に囲まれいじめられている男子生徒が映りますが、まるで水中にいるかのように音声がはっきりしません。
そして、女子高生の遺体発見場面となり、雨が降り始め、タイトルがブロックノイズ調に現れます。ここまでほとんど音楽もセリフもなし。
いやー、なんだか怖そう😱と思って観始めると、なんのこたあない、遺体発見で結びついた3人の男子高校生の友情物語?
女子高生の遺体を発見、通報した3人の男子高校生、いじめられっ子の黄(ホワン)と、チョイ悪の葉(イエ)、頭がよくて社交的な林(リン)は、亡くなった女子高生夏(シャー)のお葬式に参列した後、なんと彼女の部屋に忍び込みます。
”夏を死に追いやった人物がいる、そいつを見つけて懲らしめよう”
それまで接点のなかった3人ですが、共通の目的の元、団結力を強めます。
”犯人”を懲らしめるための作戦を練ったり、道具を買いに行ったりしているシーンにはポップな音楽↓
いくら夏をいじめた相手とはいえ、懲らしめる算段、つまりは悪だくみであるというのに、3人だけの秘密だと、ウキウキ楽しそうで、そこだけ切り取れば青春ムービーって感じの微笑ましさ満点。
このシーンは、「バッド・キッズ 隠秘之罪」の犯人捜しのシーンを思い出した私↓
流れていた曲はこちら↓家家「Once the Night Comes」
ちょっとハラハラしていた「懲らしめ」も、悪ガキのいたずらの範疇で、3人は作戦成功に大はしゃぎしている最中に黄があっさり命を落とします━
それまでの大はしゃぎから一転してのこの展開。
独り言で、
「え?マジ?」
と声に出してしまいましたよ。
黄と最後まで一緒に居たのが葉ということで、葉は黄を殺したのではないか?と疑われます。そして、黄の最後の場にいたのは葉一人ではなかった、共犯がいる、そいつをあぶりだせという空気の中、いたたまれなくなる林━
ここからネタバレ
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まあ、これホントほとんどの方がピンときているんじゃあないかと思いますが、夏を死に追いやった人物がいる云々の話は全て黄の作り話だったんですね。
ちょい悪葉は、人が好いというか、まんまと騙されていて、事実を知って愕然としたワケですが、秀才林は、「そんなことはどうでもいい」と、もしかすると黄がウソを言っているのではないかと思いながらも面白そうだったから話に乗ったのかな、という印象を受けました。
何より、夏を死に追いやったとされる人物朱(チュウ)は、いじめどころか、他の生徒が夏の陰口をたたいていた時、
「よそう、見たわけじゃないし」
というような人物で、むしろ夏の方が朱をいじめているような感じ、ちょっかいを出している━その様子から、おそらく夏は朱と友達になりたかったのではないかと推測できます。
黄は、夏の日記を読んで、友達のいない夏に自分を重ね合わせたのかな。
夏にしても、黄にしても、間違った?友達の作り方をしようとしていたというか。
間違いっていう表現もしっくりこないのですが💦
結局、夏は事故死?というようなもやっとしたエンディング。
場面としては、足を滑らせバランスを崩した一見事故のようなのですが、どうも事故はきっかけにすぎなかったかのような、夏の落下していゆく姿━
に私には観てとれました。
思春期あるあるというか、ちょっと中二病っぽいというか。
”死”が出てくるのに、淡々というか、乾いた感じというか、重苦しさがないのに、心に刺さるというか。
余談ですが、中国の学校の図書室でも図書カードが使われているんですね。
そんなところもノスタルジックで、インターネット(ソーシャルメディア)とのギャップも何かを物語っているようでした(これは深読み(笑)
今の時期に観るのにもピッタリで、我ながらいい選択をしたと思いました。
※以上全て敬称略
最後までご覧くださり、
ありがとうございます🍀
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