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ブログ筆者の猫目宝石@nazekiniと申します。
NHK+で「北海道道 没後15年 氷室冴子をリレーする」を観ました。
今回はその感想と氷室冴子について。
よろしくお願いいたします。
氷室冴子とは
氷室冴子とは、1980年代、昭和50年代半ばあたりから1990年代、平成はじめにかけて、特に「コバルト四天王」とも称された集英社コバルト文庫の看板作家でもあった小説家。
累計2000万部を売り上げた(「氷室冴子をリレーする」より)というから驚きの作家さんです。
2008年に、惜しくも51歳という若さでこの世を去ってしまいましたが、ご存命であればまちがいなく脾本を代表する作家さんだったのではないかと思います。
と、いうか。
私自身、氷室冴子は少女であれば誰でも読むものと思い込んでおり、ご存じないという声を聞くと不思議なくらい。
まさに氷室冴子の時代に思春期を過ごしてきました。
北海道道「没後15年 氷室冴子をリレーする」感想
北海道道「没後15年 氷室冴子をリレーする」という番組を知ったのは、Twitter上でした。
それも憧れの少女まんが館さんのTweetで↓
こ、これは……。2週間、NHKプラスで見逃し配信できるそうです。https://t.co/Vkm4IBVc2W
— 少女まんが館(ooi) (@shoujomangakan) 2023年6月26日
こちらを拝見してすぐにNHK+で視聴。
正直、当たり前のように氷室冴子を通ってきてそのあまり、私の中では青春の、というより思春期の1ページと化していましたが、この番組を観てもう一度氷室冴子に”会いたく”なりました。
そして、もっと氷室冴子を知ってほしい、広めたいという思いに駆られ(笑)
しかし、この「氷室冴子をリレーする」は北海道の番組で、NHK+で視聴可能だけれど、それも期間限定、録画もできない、とがっかりしていたら、なんと!
全国放送決定だそうです!↓
しかもこのことを知ったのは、この記事を書いているまさにこの時!
使命感にもえるわ~。←なんの?
「没後15年 氷室冴子をリレーする」
全国放送は、2023年7月12日水曜日、ひる14:05~NHK総合で放送予定です!
北海道では7月9日日曜日に拡大版を放送予定だそうです。←NHK+での配信希望。
番組では、氷室冴子作品からの抜粋が、酒井若菜によるナレーションで読まれていてそれもステキですよ。
ナレーションを担当します。 https://t.co/Pba2kOkt32
— 酒井若菜 (@_sakai99) 2023年6月21日
引用されていた作品↓
↑『ライジング!』の藤田和子、同じく漫画家さんの萩尾望都、作家さんの町田そのこ、佐原ひかりのインタビューもあります。
私が好きだった藤田和子作品『やさしさエンドレス』(もちろん『ライジング!』もですが)
萩尾望都作品は選び難いけどあえて『半神』号泣したなあ。
町田そのこ作品『52ヘルツのクジラたち』未読ですが💦
かわいらしい装丁ですが、物語は…。未読ですが(再)
佐原ひかり氷室冴子青春文学賞受賞作品『ブラザーズ・ブラジャー』
夏休みに本屋さんで見かけたら買っちゃいそうな表紙です。
氷室冴子との再会
世の中の主婦にありがちのことだと思いますが、結婚したり、子育てがあったりで、多くの「元少女」は少女時代を思い出す暇もなく時が過ぎて行っているのではないでしょうか。
私もあれほど好きだった本や漫画からすっかり遠ざかっていましたが、数年前から少女時代に大好きだったマンガを再び手に入れたりして、少女時代を思い出し懐かしむことが増えました。
「氷室冴子をリレーする」を視聴して、氷室作品に”会う”ために最寄り図書館へGO.
ところが、私が愛読していた作品は書庫にあったのでした。
これはショック。
書庫行となる本の選出には苦渋の決断があるそうで↓こちらの漫画作品で知りました。
田舎の図書館でもあることだし、仕方のないことなのかもしれないけれど、図書館にこそ氷室冴子のコーナーを作ってほしい。
今の若者にも、是非手に取ってほしい。
思い出の氷室冴子作品
氷室冴子は出たら読む、みたいな中学生時代。
自身で買うには限界があるので、クラスメイトと貸し借りしたりしましたが、中でも強烈な印象なのは『雑居時代』↓
当時はちょっともうマンガっぽい表紙に恥ずかしさを覚えるようになっていた記憶(笑)
タイトル通り、赤の他人が一つ家に”雑居”するお話でしたが、登場人物がパワフルでとても元気をもらいました。あとは、”家弓”と書いてカユミと読むお名前に衝撃を受けましたね。
のちにドラマ「雑居時代」を知り、
「え?氷室冴子じゃないの?」
と思ったくらい(笑)ドラマ作品の方がだいぶ古いです。でも面白い↓
氷室冴子の『雑居時代』今となっては印象しか思い出せず、あらすじの方はサッパリなので、再読予定です。
『恋する女たち』は、当時のアイドル(今も?)斉藤由貴主演で映画化されると聞いてちょっと驚いた作品。
この作品については同級生で真似をしたり(笑)
”富士見ロマン文庫”が回覧板のように、仲のいい子のところにも、それほど交流のない子のところにも巡っていったのは、今思い出しても笑いがこみ上げてきます。
映画化決定以降、斉藤由貴の表紙になってしまいましたが、私が読んだのはこの表紙↓
ヤフオクでしかも終了したものですが💦
石関詠子によるイラストが表紙でした。
中学生の時に読んでいた作品が映画化されたのは高校を卒業する年だった、ということもあってかなくてか(どっちやねん)、結局斉藤由貴は好きでしたが映画は未見です。
氷室冴子作品で最初に読んだのは、『クララ白書』だったと思うのですが、自身で最初に買ったのは『白い少女たち』だったと記憶。『クララ白書』と全然違う雰囲気に戸惑いを覚えたことを思い出します。
この表紙、なんとなく買いづらかったんですよね(笑)
ところが、『さようならアルルカン』の表紙を見て、待てよ最初に買ったのは『さようならアルルカン』だったかも?となり。
当時、『詩とメルヘン』や黒井健作品が好きだった私の好きそうなイラストだし、と再読中ですが、どの作品もきれいさっぱり始めて読むかの印象で。ちーん!
『さようならアルルカン』を読んで、みずみずしい筆致とはこういうことをいうのかと思ったくらい、今現在の話であるかのような”少女小説”の世界。
この作品を読んで
「これが書庫とはもったいない!教科書にのせろ!」
くらいの衝撃を覚えました、ええ。少女時代に読んでいるはずなのに。
高校生になると、バンドを始めたこともあり、本や漫画から遠ざかり(金銭的余裕がなくなり)氷室冴子作品からも遠ざかってしまいました。
しかし、私にとっては、女子のほとんどが「なかよし」や「りぼん」のどちらかは購入していた時代、氷室冴子作品も同じようにみんなが読んでいると思っていた、成長に欠かせなかったもの。
とかく『少女小説』という分野は下に見られる、軽くみられる、なめられる、という印象が強かった昭和ですが、令和に世にはむしろ求められるものではないかと思います。
今こそ、氷室冴子を文学全集に!
※以上全て敬称略
最後までお読み戴き
ありがとうございました🍀
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