【2019年7月追記2022年1月加筆修正】
当ブログをご覧戴き有難う存じます✨
「偉人たちの健康診断」を観てみたら、かの西太后も更年期障害に困っていたとのこと。
まさに更年期の私、色々と共感いたしましたので、ブログに書いておきます。
よろしくお願いいたします。
- 「偉人たちの健康診断」とは
- 「西太后 悲しき悪女のアンチエイジング」
- 西太后の更年期障害
- アンチエイジングとして近年注目されている生薬【遠志】
- 市販の遠志を試してみた
- 【追記】 「偉人たちの健康診断」西太后の回の音楽について
「偉人たちの健康診断」とは
「偉人たちの健康診断」とは、NHK BSプレミアムにて、毎週水曜夜8:00から放送されていた番組。残念ながら終了してしまいました。
そちらについてはこちらの記事↓
番組内容は、毎回一人の歴史上の”偉人”をとりあげ、その日常生活や病歴を分析し、現代の生活にも生かせるヒントを見出そう、というもの。
私は勝手に、歴史健康バラエティーと呼んでおります。
「西太后 悲しき悪女のアンチエイジング」
「偉人たちの健康診断」で取り上げられた、西太后(せいたいこう。中国清朝末期1835年~1908年)享年74歳。
番組によると、当時(日本では幕末~明治時代)の女性の平均寿命は40歳というから、とつけむねえご長寿さん。
単なるご長寿さんではなく、69歳にして張りのある肌、黒々とした髪、歩くのも超速(
ちょっぱや)だったという、お元気ご長寿。
番組では西太后のカルテから、アンチエイジングと健康長寿の秘密にせまります。
西太后のカルテとは
西太后のカルテは通称で、中国北京市の紫禁城=故宮博物館に保管されている
「ラオフォイエトンヤオディーブ」
(ラオフォイエ(老佛爺=主に清朝の皇后をあらわす)
トン(字が見つからず。火へんに通)ヤオディーブ(薬底簿)
のことを指します。
ここには、20代から74歳でなくなるまでの、西太后の健康状態や処方された薬などが記録されています。
西太后の更年期障害
西太后は46歳の時に病に倒れ、重度の頭痛や疲労に悩まされたとのこと。
西太后のカルテには、300近い処方箋が載っており、若いころから事あるごとに中医薬を服用していたことがわかります。
(「偉人たちの健康診断」より)
中医薬とは5000年前から続く、中国伝統医学に基づいて処方された薬の事。
(番組でのBGM「Ongaku Soul Centred」Zest Music)
46歳の時に処方された、延齢益寿丹(えんれいえきじゅたん)に含まれる生薬は全部で16種類。
それら生薬の効能から、西太后を苦しめた病は更年期障害と推定できるとのこと。
私もテリブルな頭痛に困ったので、激しく共感いたしました↓
延齢益寿丹とは
延齢益寿丹とは西太后の更年期障害のために処方された中医薬。
その内容は、
- 黄耆(疲れを和らげるよ)
- 大棗(胃腸に)
- 茯苓(体内の水分の循環をたすけるよ)
- 芍薬(痛みを和らげる)
- 陳皮(みかんの皮)
- 当帰(血虚(ざっくり貧血)に)
- 甘草(痛みを和らげる)
- 縮砂(胃腸に作用)
- 茯神(気分を落ち着ける)
- 党参(疲労倦怠に)
- 白朮(利尿作用)
- 木香(気分を落ち着かせる)
- 龍眼(不眠など)
- 遠志(脳の機能改善)
- 石菖蒲(記憶力、判断力を維持)
- 香附子(気持ちを落ち着ける)
()内は、私の記憶の中にあるざっくりとした効能で自身の覚書程度のものです、あしからずご了承ください。
今では入手困難な生薬も配合されておりますし、なにより、西太后のためだけに特別に処方されたもの。
漢方薬は、同じ風邪だとしても、一人一人処方が違うと思っていただいた方がいいです。なので、延齢益寿丹が手に入るとしても、効くとは限らないのです。
※漢方薬について
★漢方薬に関してお伝えしたいこと★
体調不良に漢方薬を試してみたいと思われたら、市販の漢方薬を買う前に、先ず漢方専門の薬局か、東洋医学の医院や治療院で必ずご相談なさることを強くおすすめいたします。
一般に、効き目が緩いようなことをよく耳にする漢方薬ですが、薬である以上、副作用もありますし、アレルギーの心配もゼロではありません。
アンチエイジングとして近年注目されている生薬【遠志】
延齢益寿丹に配合されている生薬のひとつ遠志
遠志と書いてオンジと読みます。
私の記憶の中のアルムおんじ↓
遠志の効能は、ざっくりいうと精神を安寧させる作用があり、物忘れだけでなく、肉体疲労、貧血、不眠、去痰。
イトヒメハギの根、または根の皮から出来る生薬で、漢方的には【肺】【心】【腎】に作用します。
【肺】はざっくり呼吸器官とその周辺、【心】はざっくり心臓とその周辺と気持ち、【腎】はざっくり腎臓とその周辺のことです。
余談ですが、漢方的に【腎】に作用するということは、アンチエイジング効果がある、ということでもあります。
認知症やうつ病の改善に効果が期待されている遠志
「偉人たちの健康診断」では、中でも脳の機能を改善する効果に注目しておりました。
番組によると、実際の治療にも遠志が用いられているとのこと。
脳内の神経伝達物質の中で情報を伝達する成分”アセチルコリン”
加齢などによりこのアセチルコリンが減少することが、認知症の要因の一つとされています。
北里大学(東洋医学総合研究所)の研究によると、遠志によってアセチルコリンが増加、その結果脳機能が活性化することが明らかになっているそう。
市販の遠志を試してみた
私が更年期になってから困ったことの一つに、不眠がございまして。
さらに、重度の疲労や頭痛と、西太后に似た症状も抱えているし、遠志は貧血にも効果ありということで、実験的に服用してみることにしました。
何が起きても自己責任の世界。
ところで、漢方薬は効きが弱いとか、効果が出るのに時間がかかるとか、よく耳にいたしますが、私の経験で申しますと、体質に合えば即効性があるものも多いです。
ただし、一般的に薬には遅効性といって、時間をかけて効果を出すものもあります。
で、キニなる遠志の不眠に対する効果ですが、あったかな?
ナゼ言い切らないのか。
それは、やはりいつものように2、3時間で目が覚めたのは確かだから。
しかし、その後、いつもなら2、3時間は寝付けずもぞもぞするのですが、すぐに寝入った、ということで、効いてる?
昨日(2018年8月28日)飲み始めたばかりだし、ゆっくり効いてくるタイプかもしれません。
ちなみに、この記事を書く直前、寝てしまっていたのですが、オンジ効果なのかどうだか〽教えて~♪
【追記】 「偉人たちの健康診断」西太后の回の音楽について
「偉人たちの健康診断」西太后の回の音楽で検索してくださっている方々がいらっしゃるようなので、調べてみましたが、今回はわかるものが非常に少なく💦記事中では1曲のみで申し訳ございません💦
あともう一曲、西太后がお菓子のようにして召し上がっていた薬八珍糕(はっちんこう)の再現お料理シーンのBGMはこちら↓
余談ですが、1984年の映画「西太后」、私も日本版を拝見いたしましたが、元々は6時間もの大作で前後編の2本の作品を、日本向けに1本化しさらに短縮されたものだったそう。
6時間観るのは覚悟がいるけど、それを知ったら全編観てみたいと思いましたので、ここに追記しておきます。
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございました♪
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