ナゼキニエンタメ!をご覧戴き有難う存じます。
「ロング・シーズン長く遠い殺人」とは
「ロング・シーズン長く遠い殺人」とは、2023年4月に中国の騰訊視頻(テンセントビデオ)で配信されたクライムサスペンス。
「バッド・キッズ 隠秘之罪」の監督、辛爽(シン・シュアン)監督作品で本国中国では圧倒的高評価を得た超人気ドラマだそうです。
主演のおひとりは怪優、秦昊(チン・ハオ)またまた特殊メイクと体重操作?で別人と化しています。
原題は「漫長的季節」で、原作・脚本于小千(ユー・シアオチェン)とありましたが、原作本は探し当てられませんでした。
キャスティング・ディレクターは「バッド・キッズ 隠秘之罪」「バーニング・アイス無証之罪」に俳優としてもご出演されていた、李俊霆(リー・ジュンティン)
友情出演に、朝陽のお母さん役だった劉琳(リウ・リン)と史彭元(シー・ポンユェン)のお名前も見つけました。
音楽は丁可(ティン・コー)
「ロング・シーズン長く遠い殺人」は「バッド・キッズ 隠秘之罪」と同じくWOWOWプライムで2023年11月1日(水)から放送開始、第6話は12月6日(水)にオンエアされました。
「ロング・シーズン長く遠い殺人」第6話ネタバレあらすじ
オープニング曲、今回は突き止められませんでした。
2016年からスタート。
コンビニで北王北(史彭元)と昼食のカップ麺を食べながら話す王響(范偉)
「今回の受験は…
お前1人でも構わんか?
入学の時には
荷ほどきを手伝ってやるから」
以前は北の受験の時には一緒に北京観光旅行をしようと言っていたのに、最近様子がおかしい、と王響を心配する北は受験をやめるとまで言い出します。
必ず受けて上位で合格しろと言う王響の、着ているセーターのほつれを見つける北。
「新しいのを買うよ」
「繕えば着られる」
それは、王陽(劉奕鉄)がバイト代で買って王響に贈った物でした。
1997年、王響の家。
「バイトに反対なら早く工場へ入れて」
妻羅美素(林曉傑)は工場長宋玉坤(張帆)に直接会えないかと王響に言います。贈り物をして王陽の就職のことを頼もうというのです。
場面は維多利亞クラブへ。
沈墨(李庚希)を探し回る王陽。
支配人の部屋では沈墨の伯父沈棟梁(侯岩松)が居ます。沈棟梁は沈墨を辞めさせに来たのでした。
沈棟梁と入れ違いに王陽が昨日のこと(無理を言ってバイトを中抜けしたのに父王響につかまりそのまま戻れなかったこと)を支配人に詫び、沈墨が辞めたことを知ります。理由を
「さっきの奴に聞け」
と言われ、王陽は沈棟梁に声を掛けます。すると、沈棟梁に沈墨との関係を聞かれ、執拗に小突かれ
「半端者のお前には手が届かん」
と言われます。
王陽は沈墨に電話をし、映画に行かれなかったことを詫び、話があると沈墨を呼び出します。沈墨に告白する王陽しかし、沈墨は
「あなたはいい人よ
でも世界が違う」
「言ったでしょ
好きでもそれ以上━
望めないこともある」
と答え立ち去ろうとします。
その後ろ姿に向かい、王陽は賭けをしようと言います。
「運命と言ったろ
俺が飛び込んで溺れ死んだら
それも運命だ」
川に飛び込み、助かったなら沈墨を絶対諦めないと言い、飛び込む音が響き渡ります。
驚き振り返り、王陽を助けようと自分も川に入る沈墨。
川から上がった2人は話をし、そこで王陽は沈墨の両親が亡くなっていることを知ります。沈墨に本当に運命を信じるのかと尋ねる王陽。
「私は小指関節のしわが4本ある
周りを不幸にする手相だって」
悲観的な沈墨に王陽は、運命は最初から描かれてなどいない、つかむものだ、すべて自分で決められると言います。
息子のことは可愛くて、でも労働模範である自身の立場から賄賂を渡すことに抵抗のある王響は、宋工場長に渡す年代物の酒を抱えたまま日暮れまで会社の前で悩んでいました。
意を決して工場長の元を訪ねると、何やら”取り込み中”の様子。
驚き立ち去る王響でしたが、追いかけてきた工場長に酒を見られ、渡します。それが賄賂と悟った宋工場長に、困ったことがないかと聞かれますが、とうとう王陽の就職のことは言い出せず、私は本当に何も見ていませんと立ち去る王響なのでした。
舞台は渓源旅館。
沈墨は伯父沈棟梁たちの止まる部屋に行き、
「もう構わないで
大人だから自活できる」
と沈棟梁に告げましたが、激高した沈棟梁にベルトで激しく打たれます。
そこへ戻った伯母が
「早く伯父さんに謝りなさい」
と言いますが、沈棟梁に出ていけと怒鳴られ逃げるようにドアの外へ。打たれ続ける沈墨。
王響に弁当を届けるように言われ、工場へ向かう王陽でしたが、横流しの件で自分になびかなかった王響を快く思わない刑課長(楊一威)に嵌められ、泥棒扱いを受けます。
王響は息子を守ろうと、横流しに目をつぶる、今後は協力するから息子を警察に連れて行かないでくれと刑課長に頼みます。
「謝らせろ」
と言われ、何もしていないという王陽を刑課長に謝らせようとする王響。王陽は反発し、王響に頬を張られます。
舞台は2016年。
王北にごちそうを作るため、買い物を済ませた王響が社宅に戻ると、刑課長が居ました。刑課長は尿毒症を患い、週3回透析に通っていると言います。
中で話さないかと促す王響にさりげなく偽造ナンバーについて情報提供しに来たことを告げ刑課長。王響の家で馬徳勝(陳明昊)と龔彪(秦昊)も加えて話を聞きます。
刑課長は、元締めが誰かは言えないが確かに357Fの偽造ナンバーを売ったと言います。
半月前に健美(ジェンメイ)団地の入り口で売ったが、電話番号などはわからない━そこへ北が帰ってきたので、刑課長の記憶を頼りに北が似顔絵を描くことに。
これから張り込むという馬課長でしたが、王北の受験前と知ると彪子(龔彪)も気を遣い張り込みには2人で向かうと言います。王響は刑課長に法に触れることはやめないか、と声を掛けます。刑課長は王響に
「これからは三児(サンアル)と呼んでくれ
そのほうが親しみが湧く」
といい、あんな稼業はやめると言って帰ります。
北と食事をする王響。
北はさっきの話は義兄(王陽)に関することなのか王響に聞きます。
「隠す気はないが
巻き込みたくなかった」
と答える王響。王陽は自由を求めていたのに縛り付けていたと言った王響に、北は美大なんてどうでもいい、ここで義父さんと暮らすと言いますがそれには答えない王響。
「お前と義兄さんは似てはいるが
やはり違う
血のつながりはないからな
俺のために将来を諦める必要などない」
「お前がいたからここまで生きてこられた
もう心残りはないよ」
わかった、もう腹いっぱいだと席を立ち自室に行った北は泣いていました。そして鞄の中から王響の着ているセーターそっくりな赤いセーターを取り出します。
トウモロコシ畑の中、自転車の後ろに子供を乗せて楽しそうに走っている王響。
「僕が誰かわかる?」
振り向くと誰もおらず、北の名を、陽児と、叫ぶ王響━
https://music.apple.com/jp/album/%E5%A4%9C%E9%95%BF%E6%A2%A6%E5%A4%9A/1715771416?i=1715771601&uo=4&at=1000l33KG
「ロング・シーズン長く遠い殺人」第1話から6話までアーカイヴ配信中です↓
「ロング・シーズン長く遠い殺人」第6話感想
長い、やっぱり長い。
このジリジリ感はどこかで、と思ったら、「ロング・ナイト 沈黙的真相」に似ていると感じた今回。
クスっと笑えるシーンが「ロング・シーズン長く遠い殺人」にはあるので、まだ救いがありますが、重苦しい空気を感じつつも進展がほとんどないところが「ロング・ナイト 沈黙的真相」を彷彿させれました。面白くない。
今回の見どころは、ラストシーンの史彭元演じるところの王北の表情でした。
そして、前回混乱させられましたが、バラバラ事件の被害者の特徴”指関節に4本のしわ”というキーワードがやっと出ましたので、被害者は沈墨で決定のようです。
そしてこれまた前回匂わせのあった、沈墨の伯母さんは虐待を知りつつ目をつぶっているのではないか、というのも明らかになりましたね。子供が目の前で打たれているのに止めないばかりか、謝れとか、挙句に逃げ出すなんて、ヒドイ。
「水に流そう」と言っていた、王響と刑課長の過去も、どうやら刑課長が王陽を陥れたことかな、と、これも伏線回収。
全12話とのことで、半分まで話が進んだことになりますが、これまでのところ過去の振り返りばかりで、2016年の事件とのかかわりが全く見えてきません。伏線回収までがホントに遠いよ。
ただ今回は、工場長宋がある女性と関係していることが重要?というような匂わせがありましたので、宋工場長はキーマンかもしれません。今のところ賄賂を受け取って喜んでるだけのヒトという印象ですが。
後半はテンポアップ希望。
じゃないと、遠くなるのはこちらの気持ちだ。
※以上全て敬称略
最後までお読み戴き
ありがとうございました🍀
関連記事はこちら。
↓ ↓ ↓