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バッドキッズの続編的ドラマ「ロング・ナイト 沈黙的真相」
次回いよいよ最終回ということで、これまでの感想とラストの予想を書きますので、よろしくお願い致します。
「ロング・ナイト 沈黙的真相」とは
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「ロング・ナイト 沈黙的真相」とは、2020年に中国で配信されたサスペンスドラマ。
画像引用元沉默的真相_视频在线观看-爱奇艺搜索
中国の動画配信サービス愛奇芸(iQIYI)の短編ミステリー「迷霧劇場」(Light on)シリーズの作品で、紫金陳(ズ・ジンチェン)の小説『長夜難明』を原作としています↓
画像でお分かりいただけるかもしれませんが、『長夜難明』は”推理之王”という三部作の一冊。
日本で先に放送されたドラマ「バーニング・アイス 無証之罪」「バッド・キッズ 隠秘之罪」も推理之王シリーズが原作となっています。
ちなみに、推理之王第一部がバーニングアイスの原作にあたる『無証之罪』、第二部がバッドキッズの原作にあたる『坏孩子』、ロングナイト原作にあたる『長夜難明』は第三部となっているそうです。
しかし、ドラマバーニングアイスとバッドキッズが別物であったように、この2作品と「ロング・ナイト 沈黙的真相」は別物。
ドラマではストーリーの繋がりは一切ありません。
ただ、3作品ともに共通する主要人物がいます。
その名は”厳良(イェン・リャン)”。
バーニングアイス、「ロング・ナイト 沈黙的真相」では刑事役、バッドキッズでは最終的に警察官を目指す決心をする少年として登場します。
しかし演じておられる俳優さんは全て別の方ですので、同一人物とは言い切れず。
原作では三作共通で厳良が出てくるようですが、こちらは同一人物、ちなみに刑事ではなく数学教授のようです。
「ロング・ナイト 沈黙的真相」ネタバレあらすじ
2010年江譚市の地下鉄で、爆弾騒ぎを起こした弁護士張超(ジャン・チャオ)(寧理)。
彼が持っていた、爆弾が入っていると思われたスーツケースには、将来を嘱望されていた元検察官江陽(ジャン・ヤン)(白宇)の遺体が入っていました。
画像引用元https://weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309404554834186731626
逮捕時には罪を認めていた張超でしたが、初公判で自供を覆します。そこで、「雪だるま連続殺人事件」を解決した名刑事、厳良(イェン・リャン)(廖凡)が特別捜査本部に加わることに。
画像引用元https://www.iq.com/play/137v61xh6ec?lang=ja
同じころ、江譚晩報の記者・張暁倩(ジャン・シャオチェン)宛てに”H.G.P”という差出人からの郵便物が届き、これから1枚の写真を9分割したものを、3日ごとに送る。9枚すべてが揃う24日後には江陽を殺した人間がわかるという内容と共に、このことを新聞記事にするよう要求、要求が通らなければどこかを爆破するという脅迫が添えられていました。
厳良により”H.G.P”とはは侯貴平(ホウ・グイピン)のことで、江陽が追っていた冤罪事件の被害者であることが判明します。
一方、張超の話を聞いていた厳良も、張超から
「あなたが捜査に加わり希望が生まれた。調べる時間は24日間ある。うまくいけば最終日の24日目に全ての真相が明らかになる」
と言われます。
物語は2003年の平康県に移ります。
検察官となり、恋人は副検察長の娘でエリート街道まっしぐらの江陽のもとにかつての同級生李静(リー・ジン)(譚卓)が訪ねてきます。
李静は、やはり同級生であった侯貴平のことを調べてほしいと江陽に依頼します。侯貴平は、レイプ事件を起こして自殺したとされていましたが、冤罪ではないかと李静は主張、渋っていた江陽を恋人の呉愛可(ウー・アイコー)(趙圓瑗)が背中を押す形で調査が始まります。そして、侯貴平の検視報告書を書いた陳明章(チェン・ミンジャン)(ティエン・シャオジエ)の協力を仰ぎます。
画像引用元https://www.iqiyi.com/a_19rrhm0ehx.html
舞台は2000年の苗高郷に。
支援教員として赴任した侯貴平は、教育に情熱を注いでいました。ある日一人の女生徒から相談を受けますが、話を聞かないうちに女生徒は自殺、責任を感じた侯貴平は独自で調査を始め、ある写真を”金山写真館”に現像に出します。しかし、ギャンブル好きで借金を抱えた写真館の店主がそのネガと写真を横取りし、写真に写っていた胡一浪(フー・イーラン)という人物に売り払ってしまいます。
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そして、侯貴平は、胡一浪の手先である岳軍(ユエ・ジュン)通称”黄毛(ホワン・マオ)”と丁春妹(ディン・チュンメイ)によって計略にはめられ、亡き者にされてしまいます。
画像引用元https://www.iqiyi.com/v_10g9tmrvyrw.html
https://www.iqiyi.com/v_gkq3stzohk.html
侯貴平が冤罪であることを確信した江陽は、再捜査を申請しますが、公安局の李建国(リー・ジエングオ)によって行く手を阻まれます。
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それでも江陽は手がかりを得ようと丁春妹に話を聞きに行きますが、その帰りに車で襲われます。そんな中、陳明章の紹介で、”平康白雪”の異名をとる敏腕刑事、朱偉(ジュー・ウェイ)(ジャオ・ヤン)と知り合います。
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朱偉は、侯貴平の無実を訴える匿名の電話を受けたと言い、江陽と協力して捜査に出ます。やがて事件のバックには卡恩(カーン)グループがいることに気づきます。卡恩グループの孫伝福(スン・チュアンフー)と胡一浪の逮捕に踏み切った朱偉でしたが、卑劣な手段により朱偉は捜査から外され、さらに3年間の研修にだされてしまいます。
一方、江陽は、李静から渡された侯貴平の手紙によって金山写真館にたどり着きますが、一歩違いで写真館は店主もろとも燃やされてなくなってしまいます。
2010年、丁春妹の証言テープを聴いていた厳良らは、侯貴平は事件の前にすでに死んでいた可能性にたどり着きます。一方、江譚晩報が休刊となったことで、爆破事件が発生、そのトリックを見抜いた厳良は、犯人は半年前に刑事を辞めて行方不明となっている朱偉ではないかと目星をつけます。
2007年、再三再四李建国に行く手を阻まれて来た江陽たちでしたが、諦めずに調査を続けていると、胡一浪によって罠にはめられ、江陽は賄賂を受け取った罪を着せられて逮捕。李静の夫で、恩師である張超が弁護に付きますが、張超でさえも罪を認めれば刑期が短くなりすぐに釈放されるという口車にのせられてしまい、江陽は2年の服役を余儀なくされます。
2010年の捜査では、厳良が江陽が自殺だった可能性にたどり着きます。また朱偉は卡恩グループからも追われる身となり、逃げ続けていて、警察もなかなか朱偉にたどり着けません。
2009年、冤罪事件を追い続け、巻き添えにしないために恋人や妻子と別れた江陽は、出所したものの病魔に侵されていました。携帯電話の修理工として細々と暮らしていた江陽のもとに、かつての恋人の父である呉副検事が現れ、侯貴平の撮った写真と女生徒たちの名前を書いたメモを江陽に渡します。それこそは、江陽たちが渇望していた卡恩グループの犯罪の決定的証拠であり、それを知った侯貴平の冤罪と死の原因となったもの。
江陽が侯貴平について調べ始めた時に、呉副検事の元へ送られてきたものでしたが、巨大組織に立ち向かう勇気のなかった呉副検事は、そのことを隠し続けていたのでした。あまりのことに倒れる江陽。
見舞いに訪れた朱偉、陳明章に加え、李静や張超がいることを見た江陽は、自分が余命いくばくもないことを悟ります。
「真相究明する日まで、死ぬに死ねない」
ようやく証拠を手にした今、残された時間で江陽はどうするのか━
そして現在、ついに江譚晩報への写真の送り主が朱偉であることがわかり、捜査は急展開を迎え━
ここからネタバレ
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侯貴平が撮影した写真というのは、卡恩グループによる性接待の証拠となるものでした。また、貴平の残したメモにあったのは、性接待に無理矢理差し出された女生徒たちの名前でした。江陽は、メモにあった元女生徒たちを探します。
そのうちの一人、李雪(リー・シュエ)は名前を変えて新しい人生を歩んでいました。江譚晩報の記者張暁倩こそが、李雪その人だったのです。
朱偉にかかってきた、侯貴平の無実を訴える匿名電話の主は李雪で、彼女は侯貴平殺害の瞬間を目撃していたのでした。
しかし、江陽はこれ以上人を巻き込みたくない、また、何度も行く手を阻まれていることから、これはもう世間を動かすしかないと、自ら人生を終わらせる決意をした、そしてその後、事の顛末をインターネットにあげてほしい「マスコミの注目を集めたら、逆転できるかもしれない」━と朱偉たちに頼みます。すると、
「決意したのなら」
と張超がある計画を提案します。
「目的は、騒ぎをあおって捜査の規模を出来るだけ広げさせること。関わる人間は多ければ多いほどいい」
そうして厳良が捜査に加わることを見越して立てた計画、これが張超が地下鉄で起こした爆弾騒ぎの真相でした。
張超が捕まっている間に朱偉、陳明章、李静が協力して騒ぎを広める━そして、その計画に張暁倩も加わったのでした。
やがて厳良が朱偉を逮捕、そして事件の真相が張暁倩の証言によって明らかにされていきます。
厳良の睨んだ通り、江陽は自殺でした。
そして、そのための装置は陳明章が用意したもので、江陽はその様子を動画に残していました。動画の中の江陽は語ります。
「辛い日々でした。まるで長い夜のように夜明けの訪れを待ち続けました」
「司法の尊厳を取り戻してほしい」━
侯貴平の汚名は晴らされ、残された家族の名誉も回復。
容疑者は全員逮捕、無期懲役や死刑となりましたが、卡恩グループの孫伝福は逮捕される前に絶命していました。
朱偉たちも服役、出所後に皆で江陽のお墓参りをします。
「みんな元気だ。お前はそっちで安心してろ」
「ロング・ナイト 沈黙的真相」感想
うーん、リズムが合わないという感想。
バーニングアイス、バッドキッズの展開のリズムを思うと、「ロング・ナイト 沈黙的真相」はかなりスローテンポ。
兎に角展開が遅い。
話が動き出すのは第10話って、ほとんど終わりの方じゃん(笑)
それまで、真相に近づくと卡恩グループに証人や証拠を潰されるという、同じことの繰り返しが延々続きます。(お金持ちに正義が潰されるという展開は、韓国ドラマあるあるなのでちょっと食傷気味w)
三歩進んで二歩下がるどころか、半歩も出ン内にスタートラインからすら引き離されるような、展開の遅さ。
リズムは遅すぎてもキープが難しい。いや、観ている分にはリズムキープの必要はございませんが。
時系列が細切れに飛ぶのにも、老人の頭にはしんどく。
しかも、現代(2010年)に戻る時に、「2010」と画面に出るときと出ない時がある。
なので、え、この人誰だっけ?今は生きてるの?という状態になることしばしば←記憶力の問題?
つまりは、物語に没頭して「次はいったいどうなるンだ?」というワクワク感が、バーニングアイス、バッドキッズほどは得られなかったというのが私の正直な感想です。
10話まで来て、やっと全貌が見えてきたというか、勝手な予想ですが、権力に抗えないと悟った江陽のとった最後の手段が、自らの命を賭して警察を動かす、というものではないか?と思い、やっと「ああ」と。
しかし、そうだとしてもわからないのは、江陽が命がけで警察を動かしたとするのであれば、ナゼ李静は早々に部屋を片付けたのか?張超はあいまいな自供を続けるのか?
最後まで観ないとわかりませんね。(もっともだーもっともだ)
それに、世間を動かすために殺人(自殺だって自らを殺しています)を犯すというのは、バーニングアイスと同じ……。
実は、3話あたりでもうすでに面白くないな~と思ってしまい、観るのを止めようかとさえ思ったのですが、ここまでくるとスッキリせんことにゃー、と言う思いで観続けています(笑)
【追記】
最後まで拝見しましたので、改めてあらすじを加筆いたしました。
ここに感想も付け加えます。
江陽の報われなさったらナニ?!
命を賭した甲斐があって事件解決したものの、当の江陽はそのことを知らずに召されてしまっているワケで。
バーニングアイスも哀しいお話ではありましたが、李豊田との対決は溜飲が下がりましたし、バッドキッズに至っては、朝陽はちと心配でしたが、子供たちの未来を感じることが出来ましたし。
なのにロングナイトってばスッキリしないわ~。
なんかもうちょっと江陽が報われてもよかったよね、と、どんよりしちゃいました。
ロングナイトの直前に放送されていた「摩天楼のモンタージュ」にも似たような感想を持ちましたっけ。こちらも頑張っている主人公が報われないまま召されとるお話←?
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それに私の疑問点(ナゼ李静は早々に部屋を片付けたのか?張超はあいまいな自供を続けるのか?)は解決されなかったしw
まあ、情報を少なくして関わる人間を増やすためにしたことだとして、それにしてもどうして24日区切り???私が見落としただけ?
ま、もういっか。
一点、ロングナイトを観ていて気持ちが湧いたのが、新聞がプレスされているシーン。
映った機械に
「指つめ注意」
の文字が。
日本製なのね~とちょっと和みましたとさ(笑)
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございます🍀
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