ミステリ好き、猫目宝石@nazekiniです。
さて、先日Eテレ「知恵泉」で江戸川乱歩(敬称略)がとりあげられるってんで拝見、面白かったので記事にいたします。
よろしくお願いいたします。
1.「先人たちの底力 知恵泉」とは
「先人たちの底力 知恵泉」とは、Eテレで毎週火曜よる10:00から放送されている番組。
”知恵”の”泉”と書きますが、「ちえいず」と読むようで、これが慣れない。
ま、どーでもいいですね(笑)
この番組は、仕事で悩んだり、壁にぶつかったりした時に、歴史上の人物の様々な知恵から学んでいこうという、歴史教養ドキュメンタリーです。
2.江戸川乱歩(前編)は「好きを仕事にするには?」でした
「先人たちの底力 知恵泉」江戸川乱歩の前編のテーマは「好きを仕事にするには?」でした。
番組内容はこちら↓
好きを仕事にするには、
- とことん何かを愛するオタクになれ
- つらくなったら逃げろ!
という二つの知恵を江戸川乱歩の生き方から学びました。
続く後編は「新たなジャンルを切り開くには?」
https://twitter.com/nazekini/status/1198175387185926144
3.「新たなジャンルを切り開く」知恵其の一
「新たなジャンルを切り開く」知恵其の一
スピンオフで二匹目のどじょうをねらえ
昭和31年(1956年)ラジオドラマ「少年探偵団」が大流行したそうです。
↑なんかずいぶん雰囲気違っちゃいますねwww
1936年(昭和11年)に『少年倶楽部』に掲載された、江戸川乱歩の『怪人二十面相』に出てきた”少年探偵団”を主人公とした物語で、子どもたちの間で探偵ごっこが流行るなど、大人気を博した作品。
人々の憧れるキャラクター作り
”少年探偵団”の団長”小林少年”は、”明智小五郎”シリーズの中に出てきた登場人物の一人でした。
そもそも明智小五郎自体も、初登場した『Ⅾ坂の殺人事件』のみで終わる登場人物だったそうですが、
”誰彼から「いい主人公を作り上げましたね」といわれるものだから
つい引続いて小五郎ものを書くようになった”━江戸川乱歩『探偵小説四十年』より
明智小五郎初登場時の描写は
「木綿の着物、よれよれの兵児帯、モジャモジャの髪をかき回す癖がある」(金田一耕助?)の高等遊民、現在のニートのような者でした。
しかし、大正15年(1926年)の『一寸法師』で上海から帰ってきた明智小五郎を西洋紳士=当時流行っていたモボに変更し、人々の憧れるキャラクターへ変貌させます。
江戸川乱歩は
”明智小五郎を単なるシンキング・マシンではなく情理を兼ね備えた人としたかった”━
江戸川乱歩全集あとがき━と語っています。
こうして、”明智小五郎”を日本を代表する名探偵と言われるキャラクターに育てあげました。
その明智小五郎シリーズ『吸血鬼』の中に、明智小五郎の助手の一人として登場したのが小林少年でした。
ちなみにこの『吸血鬼』の中で、明智小五郎の結婚も描かれているそうです、へー。
「少年探偵団」誕生の背景
昭和10年(1935年)、江戸川乱歩は小学校高学年から中学生を対象にした月刊少年雑誌『少年倶楽部』(1914年大日本雄弁会(現・講談社)創刊)から連載を依頼。
そこで”怪人二十面相”を思いつきます。
変装の名人で、宝石や美術品を盗む神出鬼没の怪人と明智小五郎がたたかう物語。
少年向けに主人公も少年にしようと、思いついたのがかつて『吸血鬼』に登場した小林少年だった、ということだそうです。
こうしてシリーズ20作以上、昭和11年から14年、昭和24年から37年の間「少年探偵団シリーズ」を執筆、スピンオフで生まれた「少年探偵団」は探偵小説ファンを子供たちに広げていったのでした。
「少年探偵団」は、映像化もされています。
私が子供の頃もテレビ番組ありましたね~
〽BD7(=Boy Detectives)♪BD7♪BD7は、しょーねんたんてーだーん♪
後編のゲストは前編に引き続き、いとうせいこう(敬称略)と小松史生子(敬称略)
「二匹目のドジョウを狙うなら水は替えておけ」
と言ったいとうせいこうの言葉を受けて、小松教授が、乱歩はそれを実行していると、「少年探偵団」に出てくる”ポケット小僧”の話をされました。
”ポケット小僧”とは、”チンピラ別働隊”(上野公園に寝泊まりする戦災孤児で作られた少年探偵団の下部組織)の一人。
実は、少年探偵団は上流家庭の子息で構成されているので、門限がある。←ココ一同爆笑。
そこで、夜の捜査をチンピラ別働隊が担当しているというワケです。
ポケット小僧は「魔法人形」で初登場。
↑この本読みましたが難しかった~
「鉄人Q」「不思議な人」でも活躍。
小松教授によると、シリーズ重ねると小林少年より人気が出て、小林少年は兄貴的存在になり、ポケット小僧が中心となっていったそうです。
スピンオフは続くよどこまでも。
そして知恵其の二に続くワケですが、長くなりましたので別で記事にしたいと思います。
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