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「ナゼキニ」ブログ筆者の猫目宝石@nazekiniと申します。
このところ、各テレビ局でドラマアーカイヴ放送が繰り広げられていて、昭和のドラマ好きとしてはうれしい限り。
よく視聴しているNHKでも名作が再放送。
岡田准一(敬称略)主演「大化の改新」、緒形拳(敬称略)主演「破獄」そして、2020年6月27日(土)に再放送されたのが「天城越え」
番組表で「天城越え」のタイトルを観た時、私は
「ああ、田中裕子(敬称略)のね、懐かしいなあ、予約しておこう」
と予約ポチっとなしたのですが、観てみたら大谷直子(敬称略)版でした💦
大谷直子も好きな俳優さんなので、もしかしたらこちらを先に観ていて、あとから観た田中裕子バージョンと記憶がごっちゃになったかなと思いながら、感想など書いていきます。
よろしくお願いいたします。
1.「天城越え」とは
「天城越え」は、文学作品に登場したり、歌で歌われたりと、作品や歌は知らなくても言葉だけは知っているという方も少なくないかと思います。
地理的な話をすれば、静岡県にある「天城峠」のことで、ここを越えるのはなかなか大変だったそうです。下田街道最大の難所と言われていたとか。
今回ブログに書きます「天城越え」は、昭和34年=1959年に発表された松本清張(敬称略)による短編推理小説を元に作られたドラマ作品のこと。
『天城越え』は、同じく昭和34年に刊行された松本清張短編集『黒い画集2』に収録されています。この『黒い画集』からは『証言』などドラマ化・映画化されている作品も多いです。
ドラマ「証言」↓衝撃的な作品でしたね……。より言いにくい立場にするための設定変更だったかなと思いますが、けっこー胃にもたれる感じでした(;^_^A
2.ドラマ「天城越え」とは
「天城越え」も松本清張の人気作品のようで、ドラマ化は過去に2回。
昭和53年=1978年にNHKで、平成10年=1998年にTBSで放送されました。
NHK版「天城越え」は、松本清張シリーズとして、当時のNHK総合「土曜ドラマ」枠で放送。
演出がなんと和田勉(敬称略)
↓こちらのサイトにも書かれていますが、なんとなんと原作者松本清張もご出演
そしてキャストが大谷直子、佐藤慶、鶴見辰吾、宇野重吉(全て敬称略)
豪華キャストと演出のすばらしさでこの年の芸術祭ドラマ部門で大賞を受賞している作品で、何度か再放送もされています。
鶴見辰吾は当時13,4歳ですが、さすがの存在感で圧倒されます。今回、ブログを書くにあたって鶴見辰吾のWikipediaを拝見したのですが、タカラヅカがきっかけで舞台に立ちたいと思われたと書いてあり親近感。
私もテレビで観たタカラヅカに感化されてお芝居ごっこをしていたクチなのでw
キャストは他に、警部補役で玉川良一、少年と道中を共にする菓子屋に荒井注と言ったコメディアンも。
荒井注は「ムー一族」にもご出演、当時の売れっ子ぶりがよくわかります(全て敬称略)
3.「天城越え」ストーリーと感想
まず、映像が綺麗でちょっと驚きました。
同じ1978年の作品である「ムー一族」も毎週楽しみに拝見している私↓
「ムー」も「ムー一族」もやっぱちょっと古い画像なので、輪郭がもやっとしたような映像で(そこがいいんですけどね)
それが、同じころに撮影された「天城越え」は輪郭割とくっきりめで、どれくらいくっきりかというと、8年後の1986年に放送された朝ドラ「はね駒」くらいのくっきりさ↓(ってこの例え)
それがよくわかるのが、冒頭のシーン、大谷直子のアップ。
ドラマは、”土工”(佐藤慶)の歩く足元からその浅黒い顔へ、次いで”大塚ハナ”(大谷直子)の、明るい陽射しに照らされた白く美しい顔、後ろについてゆく”少年”(鶴見辰吾)、そして暑苦しいまでの緑で覆われた山道のシーンで始まります。
その後、真っ暗な天城トンネルをバックにクレジットタイトルが流れます。
トンネルを抜けると、大正15年6月29日に起こった事件の遺留品現場が映り、物語は昭和53年夏に移り、老刑事が事件当時を振り返った手記と言う形で進んでゆきます。
数日後、川で土工風の男の刺殺体があがり、有力な容疑者としてあがったのが大塚ハナ。しかし、事件は迷宮入りとなり、老刑事は事件を振り返りながら真相にせまってゆきます━
クライマックスに向けて太鼓で不安を煽るような演出もよかったですが、人物像の描き方に温かみみたいなものを感じ、和田勉のお人柄が偲ばれました。
テレビドラマとは思えない重厚感もあり、これは観てよかったと思いました。
今のところ再放送の予定はないようですが、過去に数回再放送されているようですし、DVD化もされていますので、キニなった方は是非↓
NHKオンデマンドでも↓
なんせやっぱり鶴見辰吾は子供でも鶴見辰吾だった。 (当然)
「演技のデパート」は子供のころからすごかった、というお話。
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