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#ナゼキニ ブログ筆者の#猫目宝石と申します。
2022年、令和4年の今年は松本清張没後30年だそうで、松本清張原作とうたった映像化作品を多数観るチャンスがありましたので、この機会に未読の原作本と合わせて楽しもうと、
私も清張沼にハマってみる?キャンペーン(キャンペーン?)
を始めました。
今回は「帝銀事件」について。
よろしくお願い致します。
ドラマ「帝銀事件」
ドラマ「帝銀事件」とは、1980年にテレビ朝日系列「土曜ワイド劇場」枠内で放送された「帝銀事件 大量殺人獄中三十三年の死刑囚」第17回ギャラクシー月間賞受賞作品のこと。
松本清張による『小説・帝銀事件』を原作としています↓
主要キャストは仲谷昇、田中邦衛、橋本功、脚本は新藤兼人、霧プロダクションによる企画作品。
配信もされています。
hulu↓
https://www.hulu.jp/teiginjiken-tairyo-satsujin-gokuchusanjuninen-no-shikeishu
FOD↓
https://fod.fujitv.co.jp/title/900u/
小説帝銀事件
『小説・帝銀事件』とは、1959年=昭和34年に『文藝春秋』誌上に連載された作品。
1948年=昭和23年に実際に起きた銀行強盗殺人事件、通称”帝銀事件”を元に描かれた作品。
帝銀事件に疑問を抱いた新聞社の論説委員を主人公とし、事件へのGHQの関与を疑う━発表当時につけられた”小説”のタイトルを後に外し、『日本の黒い霧』↓にノンフィクションとして発表された作品でもあります。
帝銀事件とは
帝銀事件とは、1948年=昭和23年に起きた、帝国銀行(現在の三井住友銀行にあたる)での銀行強盗殺人事件。
犯人を特定、死刑判決が出ていながら刑の執行がなされないまま、犯人とされた人物が1987年=昭和62年に獄中死するまで無罪を主張し続けたという、謎の多い事件です。
(刑事訴訟法第475条によれば”死刑の執行は、法務大臣の命令による。 前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。 ”とあるのに執行されなかった)
謎の多さから、1964年=昭和39年には「帝銀事件 死刑囚」↓という映画作品が発表されたり、他にも多くのドラマや関連書籍が出版されていることでも有名です。
私は先述したドラマ作品と映画作品を観ましたが、両作品とも公開、放送時には犯人とされた人物が収監中であった上に冤罪のニオイをプンプンさせており、事件そのものの凄惨さはもとより、なんとも後味の悪いイヤなお話でした。
シリーズ未解決事件
今回、松本清張作品未読でこの「帝銀事件」に関して記事を書きましたのには理由がございまして。
2022年12月29日に、NHKの「シリーズ未解決事件」でこの「帝銀事件」について放送されることを知ったから↓
「シリーズ未解決事件」については、映画「罪の声」の感想の中にも少し書きました↓
「シリーズ未解決事件File.01」として放送されたのは映画「罪の声」のモチーフとなった、グリコ・森永事件についてでした。
「罪の声」について音声配信もしております↓
https://radiotalk.jp/talk/899835
「シリーズ未解決事件File.09 松本清張と帝銀事件」は、松本清張を主人公にしたドラマを第一部、ドキュメンタリーを第二部として2夜連続放送予定。
松本清張役を大沢たかおが演じられます。
PR動画↓
30秒PR 完プロ版1209 https://t.co/fLFR9o9WDK
— #猫目宝石 (@nazekini) 2022年12月24日
グリコ・森永事件についての放送がかなり興味深い内容でしたので、帝銀事件についても是非観たいと録画予約いたしました。
「シリーズ未解決事件File.09松本清張と帝銀事件」は、2022年12月29日、30日夜9時から放送予定です↓※放送は終了しました。
ドラマ「帝銀事件」感想
先述した通り、帝銀事件については映画も観ておりましたので大体内容については頭に入っておりましたが、ドラマ「帝銀事件」は切り口が凄いと感じました。
冤罪なのではないかという話は有名なのですが、じゃあ真犯人は誰なのか?という部分にGHQや国がかかわっているのではないか、というのです。この点が非常に興味深かった点です。
ドラマを観たのでこの清張沼シリーズ(シリーズ?)としては、原作を読んでから記事にするつもりでしたが、原作をまだ読み終わっておらず、且つ又シリーズ未解決事件の放送日が迫っているので、先に記事を公開することにいたしました。
実際に起きた事件をモチーフにした作品が、ナゼかキニなってしまう私、帝銀事件については、『悪魔が来りて笛を吹く』での”天銀堂事件”のモデルということでも存じておりましたが、詳細を知るほど、これはやはり未解決事件なのではないか?と感じざるを得ません。
「シリーズ未解決事件」、一応犯人逮捕には至っているので未解決ではないのではないかとツッコミを入れてしまったことはここだけのお話で。
『日本の黒い霧 帝銀事件の謎』読書感想
さて、原作『小説帝銀事件』ではないのですが、『日本の黒い霧』に収録されている『帝銀事件の謎』を読みました。
率直な感想は、怖いことが書いてある😱
概ね映像化されたものと違いはありませんが、映像化作品が”におわせ”であるのに対して、清張の推測とはいえ、当時の旧日本軍がいかに恐ろしいことをしてきたか、そしてその技術をGHQが利用するために「守った」ことなどが書かれています。
特に、凶器とされた青酸カリは即効性のある毒物なので、帝銀事件で使用された毒物は遅効性の、別の薬品という部分。
遅効性の毒物を使用したのには、犯人が逃げる時間を稼ぐことができるからであり、その点は「そりゃあそうだ」と思っていたのですが、モンダイは、じゃあその遅効性の毒物とは何か?というところ。
つまり、凶器に目を付けたことで、事件の真相に限りなく近づいていく━。
清張が調べたところによると、毒物は第九技術研究所(登戸研究所)で開発された毒物”青酸ニトリール”と呼ばれていたものではないかとされていて、毒物研究については、旧日本軍七三一部隊による凄惨極まりない人体実験の話に及ぶのである。
「これは映像化できない」
とも思いましたねえ。
いや、人体実験云々は「ドラマ帝銀事件」でも、「未解決事件」でも映像化されていましたが、細菌戦についての裁判の話とか恐ろしいことが色々書かれており、冬に読んだのは失敗だったとも思いました。
※以上全て敬称略
最後までご覧いただき、
ありがとうございました😄
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