【2021年1月8日公開2022年8月追記】
ナゼキニエンタメ!をご覧戴き有難う存じます✨
去る2020年11月30日に、テレ東系列で放送された「作家刑事 毒島真理」を視聴↓
月曜プレミア8「作家刑事 毒島真理」主演 佐々木蔵之介 | テレビ東京 11月30日(月)夜8時放送
主演が私の好きな俳優さんのお一人、佐々木蔵之介ということもあり、楽しく視聴終了、同時に原作にも興味が湧きまして。
ドラマと原作本の感想を書きますので、よろしくお願い致します。
ドラマ「作家刑事 毒島真理」とは
ドラマ「作家刑事 毒島真理」とは、テレビ東京系列「月曜プレミア」枠で放送された、
中山七里による『作家刑事毒島』を原作としたミステリー・ブラックコメディ。
出版プロデューサーを名乗っていた百目鬼二郎(コトブキツカサ)という男が刺殺体で発見された。警視庁捜査一課の警部・麻生(吹越満)と犬養隼人(徳重聡)とともに現場に来た新入り刑事・高千穂明日香(新川優愛)は初めての事件現場に気合が入る。被害者の元勤め先の出版社で聞き込みをすると、新人賞の審査を巡り、百目鬼に『殺してやる』 などと書かれた脅迫状が送られていたことが明らかに。そこで犬養が高千穂を向かわせたのは“出版業界にめっぽう強い”というある男のところだった。それが今や飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子作家・毒島真理(佐々木蔵之介)。実は元捜査一課の優秀な刑事だったという。高千穂は毒島の毒舌やこだわりに戸惑いながらも、事件の捜査を共に進めることに…。作家であり元刑事でもある毒島はいったいどう真実を解明していくのか!?
https://www.tv-tokyo.co.jp/premiere8_drama/lineup/busujima/ より引用
元刑事で売れっ子作家である、毒舌の主人公”毒島真理(ぶすじましんり)”を演じられたのは、先述した通り佐々木蔵之介、笑顔がワルイ。
脚本は林誠人。
「TRICK」シリーズや「ドクターX」シリーズ、「家政夫のミタゾノ」「七人の秘書」 などなどを手掛けてらっしゃいます。
『作家刑事毒島』とは
原作小説『作家刑事毒島』は、2016年に幻冬舎より発売されました↓
元は幻冬舎のPR誌に連載されていたそうで、作品中に幻冬舎の名前がバンバン出てきます。
作家さんである中山七里によると
「この原作だけは映像化されたくなかった」
と、横溝正史のようなこと(詳細は以下の記事↓)をインタビューで仰っています(笑)
『作家刑事毒島』では、冗談みたいな出版業界の舞台裏が描かれていますが、中山七里によると、
”現実はもっと滑稽で悲惨”
で、
”殺人事件以外はほぼリアル、というかかなり希釈して”
いるというから、なんと恐ろしい世界。
ドラマ「作家刑事 毒島真理」と小説『作家刑事毒島』の感想
私の場合、ドラマを先に観てからの原作本読了となりましたので、まずはドラマと原作本の違いから~
ドラマは、原作本の”一、ワナビの心理試験”と、”二、編集者は偏執者”という2つの別々の事件の話をまとめたものでした。
ドラマや映画と原作が違うことは、今ではもう周知の事実というか暗黙の了解というか━これまた面白いことに、原作と映像作品のモンダイについて書かれた物が、『作家刑事毒島』の巻末に収録されているというww(五、原作とドラマの間には深くて暗い川がある)━ですが、ドラマ「作家刑事 毒島真理」については原作の世界観を損なうことなく、尚且つ原作より面白く作られていたという感想。
主人公”毒島真理”役の佐々木蔵之介がもう、ヤな人を心底楽しそうに演じておられているようにしか見えず、
「ホントにこんなこという人いンの?原作はこの通り書いてあンの?」
と興味を持ったのが、原作本を読むきっかけになりました。
原作との違いは先に述べた通りですが、付け加えると、2つの話を一つにまとめたが故に、ドラマ前半の事件の犯人が原作本とは違っています。
原作を読み始めた時に、
あれ?もしかして犯人違う?
とちゃんと(ちゃんと?)感じたので、そこに違和感はありませんでした。
おっと、忘れてた、もう一つ肝心な(?)原作とドラマの違い。
ドラマでは、お綺麗な俳優さん遊井亮子が演じてらっしゃる女流作家”羽衣サヤ”ですが、原作では松本清張似の女性として描かれています。
しかしですな、原作本読んだ私の感想は、イヤミス。
イヤミスとは、ミステリー小説の一種で、読んだ後に「嫌な気分」になる小説のことをいいます。
殺人などの事件が起こっても、最後には事件解決! 読者がスッキリと満足感を得るのが今までのミステリー小説に多かった傾向でした。
しかしイヤミス小説は、事件のことだけではない人間の奥に潜む心理などを描写し、見たくないと思いながらも読み進めてしまう、嫌な汗がたっぷり出るような後味の悪い小説のことを指します。
以上イヤミスとは? イヤミス の意味とおすすめ作家の代表作 より引用
まー、登場人物が悉くイヤなヤツというか、イヤな話ばかりというか、兎に角他人の悪口とナルシズムをぶちまけるシーンが、これでもかと続くので、正直そういう箇所は飛ばし読みしました。
そういう意味で、読むとイヤな気持ちになるミステリー。
中山七里はよっぽどストレス溜まってるのかなあと思ってしまいましたw
これまた映像化された「さよならドビュッシー」ですでにかなり有名であったのに、中山七里のお名前は『連続殺人鬼カエル男』で知るところとなった私↓
その「連続殺人鬼カエル男」、今回の「作家刑事 毒島真理」、そして連続ドラマWの「夜がどれほど暗くても」と、偶々立て続けに中山七里ミステリーのドラマ化作品を視聴したもので、本を手に取るに至りました。
ですので、中山七里初心者。
ファンの方々には、わかっちゃいないなという点がお目につくとは存じますが、どうかお目こぼしくださいますよう<m(__)m>
※以上全て敬称略
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