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自称読書好き、「ナゼキニ」ブログ筆者の猫目宝石@nazekiniと申します。
先日、「100分de名著」で松本清張の回の一挙放送を拝見、にわかに松本清張作品が読みたくなり、番組でも取り上げられていた『点と線』を読みましたので、その感想を書いておきます。
よろしくお願い致します。
『点と線』とは
『点と線』は1957年=昭和32年から1958年=昭和33年にかけて『旅』という旅行雑誌に連載された、松本清張の初の長編作品。
1958年に映画化、2007年にテレビドラマ化されている、人気作品でもあります。
つい最近ドラマを観た記憶の私でしたが、Wikipediaによると、2007年に放送された作品の再編集版が2019年に放送、私はそれを拝見した、という事がわかりました(笑)
何度かドラマ化されているようなイメージでしたが、たった一回だったとは意外でした。
『点と線』あらすじ
福岡県香椎の海岸で心中したとみられる一組の男女。男性の所持品の中にあった食堂車の伝票に違和感を覚えた博多のベテラン刑事が、別件で男性を追っていた本庁の刑事と出会い、やがて空白の4分間の謎に迫ります。たった4分間しか見渡せないホームを歩く男女を見かけたという目撃者たちは、その日その時”偶然”居合わせたのだろうか━
”アリバイ崩し”のミステリー作品。
時刻表や長距離列車、フェリーなどを使ったトリックで、いい旅夢気分。(ん?)
『点と線』感想
タイトルにも書きましたが、とても読みやすく、すらすらすらら~っと読み進めてしまいました。
”しまいました”ってことはナイかw
松本清張作品は、中学3年か、高校1年の時に読んだ文庫本の短編集『水の肌』以来で、その『水の肌』に収録されていた作品の内容も一つも覚えていないので、もはや、読んだのかどうかも記憶の捏造か?とか疑ってしまうのですが、持っていたのは確かです(なんじゃそりゃ)
全く覚えていない『水の肌』は新潮文庫↓
江戸川乱歩も横溝正史も更年期になってから拝読したのですが、どちらも読みやすいという印象で、今回、松本清張に関しても全く同じ感想なのは、私が昭和に育ったから?
と、いうのも、同じく更年期に拝読した『十角館の殺人』、また今読んでいる最中の『連続殺人鬼カエル男』が何だか読みづらいんです、トホホ。
読みにくさに関してちょこっと書いています↓
『十角館の殺人』の感想ブログには書いていませんが、具体的には同じ行を何度も読んでしまうという読みづらさ
って、それは老眼のせいでは?
さておき、『点と線』があまりに読みやすかったので、他の作品も読んでみようかなという気持ちになりました←気持ちになっただけでまだ読んでいないw
ただ、最後までタイトルの『点と線』が何を指すのか、どういう意味なのかはわかりませんでしたって
十角館~やカエル男が読みづらいのって、私の読解力のモンダイか?
ちなみに、私が拝読したのは、2009年に出版された文春文庫の作品↓
画像引用元 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167697143
あとがきを有栖川有栖が書かれていて、そちらも面白かった。
有栖川有栖ご本人が最初に読まれた時の印象が悪かったとのこと、その時の感想も交え、特にトリックに関しては特に辛口に書かれていました。
有名な、というか、帯にある”空白の4分間”について、なんでわざわざソコやねん、みたいなことが書かれていましたが、私からすると、そこは『旅』という雑誌に連載していたからサービスだったんじゃないの?と思いましたし、そして、その4分間で2人を並んで歩かせることに無理があるともありましたが、謎解きの部分が手紙での報告という形である都合上、松本清張がわざわざ書いていないだけで、ちゃんと犯人が指示しただろうってことが推し量れる内容になっていると思うんだけどね~とか、また、飛行機を使ったトリックに気づくのが遅いという話もあったけど、庶民にとっては飛行機はまだまだ遠い存在だった時代、やはり庶民の刑事さんが気づくのが遅くても当然のような気がする~
などなど、ツッコミを入れながら拝読いたしました(笑)←そういう面白味?
有栖川有栖は、そういうのを踏まえたうえで、ちゃんと『点と線』の魅力について書かれておりますので、誤解なきようお願い申し上げます←有栖川有栖の親戚か✋(知り合いですらありません💦)
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