【2018年9月3日公開2020年9月加筆修正】
当ブログにお運び戴きありがとうございます✨
昭和の少女漫画で育った、「ナゼキニ」ブログ筆者の猫目宝石@nazekiniと申します。
50を迎えようという年になって、漫画をダウンロードするという事を覚えまして。
目的はポイント消化(言い訳)
子供の頃に持っていて手放した漫画で、もう一度みたいと思った作品をダウンロードするのが基本?ですが、ある時、昔は好きだったけれども、今はそれほどでも~という作品が妙にキニなり。
それは『エイリアン通り(エイリアンストリート)』
今回はナゼかキニなる『エイリアン通り』のお話です。
よろしくお願い致します。
『エイリアン通り』とは
『エイリアン通り』(エイリアンストリート)とは、白泉社から発行されている漫画雑誌『LaLa』誌上に、1980年から1984年にかけて連載された、成田美名子による漫画作品。
単行本は全8巻、文庫版全4巻↓
『エイリアン通り』あらすじ
物語の舞台は、80年代前半のロサンゼルス。
4年飛び級をした頭脳明晰、容姿端麗の大学生”シャール”と、ビバリーヒルズの彼の豪邸に転がり込んできた、フランス人留学生”ジェラール”、シャールの同居人で日本人の”翼”、イギリス人執事の”バトラー”、シャールのいとこでアラビア人の”ナーディア”とシャールの世話係?”セレム”を中心とした、笑いあり、涙ありの青春ストーリー?
主人公シャールの出自がナゾだったり、宝探しをしたり、映画に出演したり、事件にまきこまれちゃうようなミステリーもあったりで、あらすじの説明が出来ません💦
主要登場人物の心の成長が主軸で描かれていると思うので、青春群像劇、青春ストーリーかな、と。
特徴的なのは、古き良き名作映画のタイトルを捩ったモノが各話のタイトルとなっていること。
第1話は「真夜中のカーボーイ」元ネタは「真夜中のカウボーイ」↓
内容は全く違う(と思うw「真夜中のカウボーイ」は途中で挫折して内容をあまり覚えておりませんw)物語ですが、セリフの中にも映画ネタが盛り込まれていて、ワクワクしましたっけ。
カーチェイスが繰り広げられるシーンがありますので、カーボーイ→カウボーイ、かなと(ダジャレ?)
第2話は『アラビアより愛をこめて』元ネタは007シリーズ「ロシアより愛をこめて」↓
私は007は2作くらいしか拝見しておらず、「ロシアより愛をこめて」も未見。ですがこれも物語とは関係のない内容、ナゼアラビアかと言えば、主人公シャールの出身地がアラビアだから、なのです。第2話は、アラビアからシャールのいとこナーディアがやってきて、宝探しに出かけるお話です。
ちょっと話が逸れますが、007と言えばこちら↓の作品も原題は007シリーズを捩ったモノ、面白い作品ですよ~♪
第3話『夜ごとの魔女』元ネタ「夜ごとの美女」↓
不勉強でして、この作品に関しては未見な上に何も知らず💦
フランス映画ですが、エイリアン通りの第3話中にフランスは出てきませんwしかし、なんとシャールが誘拐されてしまうお話でスリリング。でもちょっとこの辺りからお説教臭い青春の心の葛藤&成長物語的空気が漂い始めてきます。
第4話『略奪された一人の花嫁』元ネタは「略奪された7人の花嫁」↓
こちらも知らぬ存ぜぬ(違)ミュージカル映画のようですね。なら歌うのか?違います。第4話はミステリー。舞台を日本に移し、スリルとサスペンスとお笑い(?)に満ちた物語。しかし切なく哀しい物語でもあり、当時中学生だった私には大人っぽい内容でしたがハマりましたね~。
第5話『鷹は舞い降りた』元ネタは「鷲は舞い降りた」↓
イギリスの冒険小説を元にした映画だそうです。はい未見💦
シャールの世話役(シャールのお父さんの秘書)セレムが、飛行機事故に遭い行方不明となるお話ですが、セレム目線の物語進行(ん?)このお話辺りで私はエイリアン通りから離れてしまったんですよね💦
セレムが嫌いだったというのではなく、むしろセレムは人気のキャラクターで主役になるのも頷ける。しかし、「いつかは離れてしまうなら仲良くならない方がいい」的な、「あいつらにとってオレは必要な存在か?」というような面倒臭いお話が苦手で💦💦いや、わからなくはないんですが、当時の私はエイリアン通りにはパーッとしたお笑いを求めていたので。
後述しますが、他の理由も(そっちの方が大きいw)あって、当時は単行本4巻まででエイリアン通りの購入は止まっちゃいました。
第6話『親父が出てきた日』元ネタ「魚が出てきた日」え?魚?↓
ギリシャ・イギリスの映画。こんなに知らない元ネタだらけだったかしら?もう少し知っているタイトルがあったと思いましたがw
さて、第6話はシャールの同居人ジェラールの親父とシャールの親父の対決(対決?)。ジェラールの親父さんはジャーナリストでいよいよシャールの出自に関わる展開へと進みます。
第7話『この家の鍵貸します』元ネタ「アパートの鍵貸します」↓
ジャック・レモン、シャーリー・マクレーンのアカデミー賞受賞作品。なので存じておりますが未見(そればっか💦)。
成田美名子作品『みき&ユーティ』の登場人物ルシフィンが登場。ルシフィンは第2話にもチラッと出てきていまして、その時のことが元でシャールがルシフィンの印象が悪く、2人の仲はぎくしゃく、すれ違いもあったりでなかなかうまくいきませんって、イケメン好きなら楽しめるお話だと思います。
最終話『翼よあれがロスの灯だ』元ネタ「翼よ!あれが巴里の灯だ」↓
劇中「翼よ!あれが巴里の灯だ」というセリフは出てきませんが、これは私はかなり感動しました。リンドバーグの著書が原作。主演のジェームス・スチュアートが25歳のリンドバーグ役を演じられたのですが、なんと当時47歳だったというからオドロキ、ちゃんと25歳の若者(当時のね)に見えるから、俳優さんてコワいw
もとい、エイリアン通り最終話は『翼よあれがロスの灯だ』ということで、シャールに恋する少女翼くんのお話。まあシャールも翼にきゅんです♡なんですけれども、実は翼は家出少女なので、親元に帰る云々と、単純にはお話が進まない━。
ってなわけで、ラストは少女漫画らしいオチに落ち着いた『エイリアン通り』。
全員、一時的にシャールの家に間借りしているわけで、いつかはシャールの家を出て行く、それはシャール自身でさえも。でも今は仲間だよね、という雰囲気で終わります。続編はありませんが、番外編でシャールが”出演”した映画”フェリシア”の物語が文庫版に収録されています。
ネタバレですが、主人公シャールは王族で、ズバリ王子様。
それが兵器にされようかと言うカビを創っちゃうような天才的頭脳と、誘拐されても相手を倒せちゃうような武力(武力?)を兼ね備え、はたまた美貌を生かして女装して映画出演しちゃうという、まさに少女の夢を詰め込んだようなキャラクターです。
また『シャール通信』というコーナー?があり、ファッション雑誌『流行通信』の表紙を捩ったネタ(ネタ?)が描かれていたりして、私は『流行通信』も買ったりなんかしたもんです(笑)のちにちゃんと仕事に役立ったのでスゴイ(アルバイトでハウスマヌカンをしていた頃がありました)。
『エイリアン通り』との出会い
私が『エイリアン通り』を知ったのは、
と、書き始めたものの、はて?
覚えているのは、『エイリアン通り』の絵柄、特にカラー絵が好きだったのと、単行本の巻数を表す数字がローマ数字だった(初期に発行された第3巻まで)のがカッコいいと思い、すでに出ていた単行本第2巻までをまとめて買ったこと。
特に好きだった2巻の表紙↓
同時期に『LaLa』を毎月買い始めているので、『LaLa』で観て知ったのかとも思ったのですが、最初に購入した『LaLa』に『エイリアン通り』の本編が載っていないところをみると、どうも単行本を先に買っているようです。
単行本といえば、『エイリアン通り』をきっかけに、成田美名子作品の『あいつ』『みき&ユーティ』シリーズを買い集めました。
画像引用元Amazon
『エイリアン通り』は、単行本第4巻までは発売を待ち構えて購入していたのですが、その後は購入しておらず。
恐らくバンド活動を始めたため、漫画を買う余裕がなくなったのだと思います(笑)
結局、中途半端なまま手元にあった単行本も金策のため(あ)手放してしまいました。
『エイリアン通り』にまつわるナゼキニ現象
冒頭に書きました通り、今現在ポイントで買い集めている漫画のほとんどは、過去に手放し、もう一度観たくなった漫画作品ばかり。
しかし、『エイリアン通り』に関しては物語のラストを知らないままだったのにも関わらず、もう一度観たいとか、結末が知りたいという思いがなく(あ)
それなのに、ある日突然ナゼかキニなりだしまして。
ナゼかキニなることを、そのままにしておかないと決めたので、ポイントあるし、まあダウンロードしてみようと。
電子書籍化されているのは文庫版のみのようで、文庫版一冊につき、単行本二冊分の物語が収録されています。
私が特にキニなったのは文庫版第2巻。
単行本で言うと第3巻、4巻のお話。
持っていたのにナゼ?と読み進めていてビビッときた、121ページのひとコマ、セレムのセリフ↓
「彼もあなたも
宇宙という
大きな生き物の
一部であり
宇宙を構成する
細胞の一つなんです」
「ですから
一人の人間の
頭の中の自我というのは表面だけで
深いところでは
宇宙という根で
誰もがつながって
いるわけです」
『エイリアン通り』第2巻121ページより
第二の思春期と言われる更年期になって読んできた本に、やたら”繋がってる”というキーワードが出てくるので、とても意識しているのですが、なんと、ホントの思春期にコレをみていたとは。
それで呼ばれたのか、なんて思っていたのに、すぐに日常にかまけてしまって忘れておりましたら、またまたナゼキニ現象。
今度は、1982年の『LaLa』がナゼかキニなってしかたない(笑)
『LaLa』に関して言えば、数年前からやたらにみたくなって、2018年に入ってついにまんだらけ通販で購入。
その時に手に入らなかった号を含むセット売りをみつけてしまい、これがナゼキニ(笑)
すでに買ったのとダブりがあるし、とか、買わない理由をいろいろ挙げてみても、ナゼかキニなる。
結局、信念に従い購入↓w
届いて最初に観た1月号の『エイリアン通り』で、またまたセレムのあのセリフのシーンに当たり、ハッとしました。
証拠写真(笑)↓『LaLa』1982年1月号73ページより
これは何かのサイン?
何かを思い出せとでも言われているような━
わかるまで、漫画をみるしかない。
※以上全て敬称略
最後までお読み戴きありがとうございました🍀
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