更年期になって、頭痛、腰痛、肌荒れ、気分障害エトセトラ……。
大病をした関係でホルモン療法が受けられないことから、婦人科へ行く代わりに漢方薬局や鍼灸院に通ったり、東洋医学や薬膳の本を読んでみたり。
そんな自己流のたたかい(たたかい?)を【ここが困ったコーネンキ】として、記事しいたしております、猫目宝石です。(長い前振り)
私、猫目宝石の更年期の困りごとの一つに、立っていられない、身体を起こしていられない、ということがございまして。
今回はそのお話。
よろしくお願いいたします。
1.血虚とは
まず、私が趣味である、中医学、東洋医学でいう【血虚】について。
血虚(けっきょ)の「血」は文字通り体内を流れる血液のこと。
血が虚しい(虚しいて)と書くので、「貧血」をイメージしますが(しませんか?)、一般的な「貧血」とちょっと違う部分もアリ。
血液検査の結果、ヘモグロビン数値が11g/㎗以下だったり、(血清)フェリチンの数値が低かったりすると、ドクターに
「YOUは貧血よ」
とか言われちゃったりすると思います。
ざっくりいうと、一般的な「貧血」とは、血液の中身(成分)のモンダイ。
一方【血虚】は、その「貧血」も含まれますが、ざっくり”血が少ない”と考えます。
女性は生涯通して、どうしても血液の消耗量が多いので、この【血虚】や【瘀血】(ざっくり血液が汚れて流れにくくなる状態)になりやすい━
というのが、中医学、東洋医学の考え方です。
ですので、コーネンキ(=更年期)はこの【血】にまつわるエトセトラなことがあったりなかったりラジバンダリ。
2.貧血と低血圧
学生時分に、夏の全校集会や朝礼中に人が倒れたりすると
「先生、大変です!○○さんが貧血です」
なんて声を聞いたりしませんでしたか?
一般に”脳貧血”と言われる状態なので、「貧血」と言われることが多いですが、実はNO貧血(あ)
原因に貧血であることが含まれている場合もありますが、一時的に脳の血流量が不足して起こる状態=血圧の低下で起こる症状です。つまり、低血圧。
実際、私、猫目宝石は低血圧。
急に立ち上がったり、振り返ったりすると視界が暗くなったり、世界がグルグルまわったり、頭痛がしたりラジ(以下自粛)
ですが、ヘモグロビンは12g/㎗、NO貧血(もうええ)
ある日、熱もないのに、なんだかだるい、立っていられない━くたびれてんだなと思って座ったのですが、体(上半身)を起こしていられなくなって横になった、ということがございまして。
そこからしばしばそういうことがあり。
更年期になって、もともと低かった血圧がさらに低くなったこともあり、ああ、血圧が下がってるんだな、と思っておりました。
ところがあんまり頻繁にそういうことが起こるので、貧血を疑い、マスチゲンやファイチを飲んでみたこともありました。
しかし効果を感じられず。
身近なところで、
「マスチゲンを飲むと元気がでる」
と言う声を聞いていたので、即効性を期待したンですけどね。
ま、貧血じゃあないんだから、効果がなくても当然か。
3.『血流がすべて解決する』を読んで膝を打った話
冒頭に書きました通り、東洋医学や薬膳、その関連本などを読むのが好きで、その中に、2016年の8月に読んだ『血流がすべて解決する』という本がありまして。
こちらの記事にチラリと書いたことも↓
www.nazekini.com
著者であられる堀江昭佳(敬称略)は漢方薬剤師さん。
内容も中医学、東洋医学に沿っていて、そっちに興味津々の私はたいへん楽しく拝読いたしました♪
一般に、血流が悪い=ドロドロ血のイメージですが、こちらの本には、血液がサラサラであったとしても、量が少なければ血流が悪くなる、とありまして。
河川の水流で例えられており、川の水の量が少なければ流れはチョロチョロなのと同じ、ということらしいです。
血虚が原因でおこること
血が少ない=血虚で血流が悪いとどのようなことが起こる可能性があるかというと、まず、酸素や栄養が行き届かなくなります。
結果、肌荒れ、乾燥肌(皮膚のかゆみ)、爪が割れる、動悸、息切れ、めまい、頭痛、集中力の低下(ぼーっとする)、睡眠障害(不眠、日中の眠気)、抑うつ状態などを引き起こす━
って、ええ?これ当てはまるがな!となった私(笑)以下の記事に↓
特にひどかった頭痛が軽減
私は、中でも頭痛がひどく、吐いてしまうほどの頭痛が三日と開けず襲ってくる時期もありました。
『血流がすべて解決する』を読んで、血虚かもと思い当たった私は、血を増やそうと決意。
今では、吐くほどの頭痛は年に数回程度にまで軽減いたしました。ラッキー♪
本書に書いてある、血を増やすためのエトセトラ
血流量を増やすためには、血液量を増やす必要があります。
そのために、
- 朝食を食べる
- 鶏モモ肉を食べる
- 一週間夕食断食をする
というのが特に印象深かったです。
3.の「一週間断食」は、血を増やすのと矛盾している気がしますが、オーバーワーク気味の現代日本人の胃袋を休ませて、働きをよくすることが目的です。
特に、湿度の高い梅雨から夏の時季は、胃にも水分が溜まりがちになるそうで。
胃がくたびれていたり、水分がたまっていたりすると、せっかく摂った食物の栄養を吸収しきらないとのことです。
ちなみに、私がこのパターン。
若いころはかなりの大食いでしたが、太らない体質でした。
コーネンキになって、あんまり食べられなくなってからは体重が増えましたって、どーゆーこと?!
私が実行したこと
さて、私の場合。
ひどい頭痛で吐いてしまうこともあり、食欲というものがかなりダウンした時期がありました。
そのころから、お腹がすいたら食べようというスタンスになり、朝食を食べない日々が続きました。午後2時ころまでお腹が空かなかったのです。
しかし、『血流がすべて解決する』を読んでからは、頑張って朝食を食べるように。
なるべくタンパク質や海藻類を摂ることも意識しました。
寝不足は血を消耗するので早く寝るようにし、朝風呂派でしたが、入浴も夜に切り替えました。入浴は体を疲労させるからです。
夕飯断食は、一週間連続はナイですが、実験的に2日抜くということをしてみたら、腸の調子が快調になったことがあります。
断食が、胃腸を休めて、働きを高める効果はあると実感しました。
でも、断食はやたらにやったらアブナイので、チャレンジしたい方は勉強してからにしてくださいね~お願い申し上げます。
また、漢方薬も取り入れました。
「当帰」という生薬に血を増やす効果があると知り、婦宝当帰膠を服用してみたら、身体に合っていたようで、しばらく続けました。
ところが、購入先の漢方薬局での取り扱いがなくなってしまったので、駆瘀血剤(ざっくり血の汚れをとる)である桂枝茯苓丸に切り替えました。
しかし、立っていられない、体を起こしていられないという状態が頻発、再び婦宝当帰膠の服用を開始。
ところで、「当帰」といえば、あの命の母にも一部配合されている「当帰芍薬散」が有名です。
先述した桂枝茯苓丸、加味逍遙散とともに、三大婦人漢方薬といえるくらい、病院でも処方される漢方薬です。
私も処方されたことがありますが、体質的には合っているハズなのに、効果がなく、違う薬に変更になりました。
漢方薬は、例えば風邪ひとつとってみても、 一人一人処方が違うといってもいいほど。
体質的に合っているとされていても、微調整が必要な場合もあります。
★漢方薬に関してお伝えしたいこと★
体調不良に漢方薬を試してみたいと思われたら、市販の漢方薬を買う前に、先ず漢方専門の薬局か、東洋医学の医院や治療院で必ずご相談なさることを強くおすすめいたします。
一般に、効き目が緩いようなことをよく耳にする漢方薬ですが、薬である以上、副作用もありますし、アレルギーの心配もゼロではありません。
冒頭にも書きましたが、私はホルモン療法を受けられないので、漢方薬を服用しておりますが、更年期の体調不良は、まず婦人科へ行ってくださいね。
「病気というほどじゃないから」などとやせ我慢は禁物、辛い痛いは誰も代わっちゃーくれませんからね。
たった一つしかない体、大事に使って長持ちさせましょう。
血虚の目安
最後に、ざっくり【血虚】の目安を。
「血虚かな?」と思ったら、チェックしてみてください。
- 顔色が白い
- 舌が白い
- 結膜が白い(アッカンベーすると見える部分)
- 唇が白い
- 爪が白い
以上、『血流がすべて解決する』を読んで膝を打ち、いろいろ敢行してみた話でした。
ちなみに、ストレスがかかっても血流が悪くなるそうです。
血小板(血液を凝固させる作用のある成分)が、ストレスを受けるとトゲトゲになって、血を早く固めようとするんだそうです。
ナゼかというと、狩猟時代に端を発してるんじゃないかというお話で、敵が現れて、戦うと、傷を負うかもしれない。その時、早く血を固めないと命に係わるので、敵が現れる=ストレスがかかると血液が臨戦態勢になる━
それで、イライラしたり、怒ったりすると、態度も血液もとげとげしくなるんですね。血小板の写真みました、テレビで。ホントトゲトゲ、ウニみたいでした。
また、汗をかいても血液を消耗するので、血流量が減ります。
この時季は特に血液を増やして、身体も心もおだやかに、明るくすごしたいものですね。(無理矢理まとめた感?)
長文、お読みいただきありがとうございます。
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