〽おせちもいいけど カレーもね♪
とキャンディーズが歌っていたのは、1976年昭和51年。
それはナゼかと言いますと、昔は最低でも三が日は、八百屋さんもお肉屋さんもお魚屋さんもスーパーマーケットもデパートも、お店屋さんは皆休み。
キャンディーズが歌っていた”カレー”とは、レトルトカレーのこと。つまり、買い置きあれば憂いなし的なアプローチだったワケです。急なお客様などでお節が足りなくなったとしても、大丈夫ってなところでしょうか。
時代は平成となり、その平成も最後のお正月となるわけですが、そうは言っても、スーパーマーケットの店頭には、昭和と変わらぬお節料理の食材が並んでおります。
薬膳的にみても、お節料理は冬の養生にもってこい!なんてったって、アンチエイジング食材の宝庫。
そんなお節料理、手作り出来ればとってもいいけど、今回はスーパーマーケットでも手に入る、お手軽、お気軽【なんちゃって薬膳】
とにかく食べないことには始まらない。
【黒豆】【昆布巻き】
薬膳では冬の養生は【黒い食材】
冬場は冷えで【腎】、ざっくりいうと腎臓とその周辺機能が弱りやすい時季、黒い食材は【腎】を補うとされ、【腎】を補うことは老化を防ぐ事につながります。
つまり、黒い食材はアンチエイジング食材。
黒豆は、「まめに働く」という意味を込めているそうですが、なるほど若々しく元気でないとマメにはなれませんな。
昆布巻き、中身がにしんでも鮭でも、胃の働きをよくしてくれますので、これも食べておこう。
【栗きんとん】
金運アップの願いが込められた【栗きんとん】
栗の薬膳的効能については、過去記事にも↓
【きんとん】は【金団】と書き、金の布団の意味だそう。金の布団……寝心地いいのだろうか……。
ちなみに、栗とさつまいもは【黄色い食材】ですが、黄色い食材は胃の働きを高めます。そして、栗とさつまいもには、【腎】に働きかける作用もあるので、栗きんとんもアンチエイジングメニューとなります。
【田作り】
【田作り】はカタクチイワシで出来ていますが、カタクチイワシは気血を補うとされています。ざっくりいうと、元気になって血流もよくなる、と。
冷えや運動不足で渋滞を起こしそうな血流も、田作り食べて、アウトバーン並みにスイスイよ!(本当か?)
【かまぼこ】
白身魚の加工品。ざっくりいうと、白身魚には、胃の働きを高めたり、気や血を補ったりする作用があります。
もっとざっくりいうと、タンパク質。
言わずと知れた、ダイエッッフゥ~ゥー♪岡村靖幸(敬称略)風……ダイエットフードと言いたい。
【伊達巻き】
玉子とはんぺんで手作りしていた頃もあったっけ……。(遠い目)
ま、白身魚については先ほど触れたので、主原料の玉子の薬膳的効能について。
玉子は、ビタミンC以外全部の栄養が摂れるという噂を耳にしたことがありますが、薬膳的にも、五臓全てに作用します。
また、体を潤す作用があります。
「風邪のときにタマゴ酒」なんてよく聞きますが、玉子には喉の熱を取り除き、声が出るようにしたり、のどの腫れや痛みを取り除く作用があるんですって!
血を養い、心を補うので、精神不安、健忘、多夢、不眠、動悸やめまいにもGOOD!って、コーネンキ(=更年期)にもうってつけですやん。
おせち料理は食べたほうがお得かなと思って
以上、スーパーマーケットで買っておけば、袋から出すだけ、切るだけ、のお手軽お節メニューを薬膳的にざっくり解説いたしました。
お節料理には、他にもお煮しめ、なます、鯛やエビなどの焼き物などなどございますが、手軽に気軽に、年末年始がお仕事であっても、これなら食べられるかなというものをフィーチャーしてみました。
昔ながらのお節料理には、知恵と工夫が詰まってる!
とはいえ、アレルギーやドクターストップのある方々はもちろん食べちゃダメですよ。
あと、個人的には、キライ・苦手という方々も無理に食べない方がGOODと考えております。
余談ですが、私はとても伊達巻を食べます。
まーまーまー♪
↑私の心の中の”イガラム”(ONE PIECE)今見ると、カールのところが伊達巻っぽい
お読みいただき、ありがとうございました!