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「ナゼキニ」ブログ筆者の猫目宝石@nazekiniと申します。
先日、NHKドラマ「天城越え」について記事を挙げました↓
上記の記事にも書きましたが、田中裕子版(版?)の天城越えを再び鑑賞することが出来ましたので、本日はその感想です。
よろしくお願い致します。
映画「天城越え」とは
映画「天城越え」とは、1983年=昭和58年に公開された松竹、霧プロダクション制作の作品。
主演は田中裕子↓
田中裕子は2022年夏ドラマ「初恋の悪魔」に”小洗杏月(こあらい あづき)”という医師の役でご出演中↓
松本清張による短編集『黒い画集』に収録された同名作品↓を原作としています。
尚「天城越え」は、松本清張が実際の「静岡県刑事資料」から着想を得た作品とのことです。
映画「天城越え」あらすじとキャスト
松竹の作品データベース↓
静岡で印刷業を営む小野寺は、ある客が印刷の依頼で持ち込んだ、30年前に起きたある事件調書を目にして衝撃を受け、当時の記憶をよみがえらせる。そのころ、14歳の少年だった小野寺は、寡婦であった母が叔父と情交を結ぶ現場を目撃して家出を決意し、ひとり天城越えの旅に出る。だが次第に辺りは暗くなり、心細くなったところでハナという美しい売春婦に出会った彼は、彼女の優しさに触れて救われたような想いを感じるが……。
少しですが動画観られます↓
小野寺建造役に平幹次郎、その少年時代を伊藤洋一、小野寺の印刷会社に事件調書を持ち込んだ老刑事田島役に渡瀬恒彦、小野寺の母役に吉行和子がご出演。
他に加藤剛、坂上二郎、柄本明、車だん吉、石橋蓮司、樹木希林などなどがご出演されています。
余談ですが、先述の「初恋の悪魔」には柄本明のご令息であられる柄本佑もご出演されています。
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映画「天城越え」ネタバレ感想
NHKドラマ「天城越え」についての記事でも書きましたが、私にとっては「天城越え」は田中裕子のイメージが強く。
1983年当時、私は中学生か高校生だったので、映画も観に行こうと思えば映画館に運んでおりましたが、この「天城越え」については、おそらくテレビでの放送を視聴したのだと思います。
観たことは覚えているのですが、なにせ40年近く前、覚えていたのはあらすじと田中裕子のみ。
2022年7月にWOWOWで放送されるということで楽しみにしておりました♪
ところが、楽しみにしていたせいで期待が高まったのか、正直なところ私はドラマ版の方が感動したし、好きです。
天城の景色は美しいし、田中裕子は素晴らしい、いや田中裕子のみならず、俳優陣はもうスーパースペシャルウルトラ豪華で、それを観られただけでも十分、というか、みどころはそこかな…...。
まず、時系列がわかりにくい。
これは私が年を取ったせいが大きいかもしれませんが、少年小野田が来た道を引き返そうかとするあたりから、果たしてこれは家出前か後か?!というような混乱(笑)
映画上の現代のシーンは「現代だな」とさすがにわかるものの、これも冒頭で出てきた、渡瀬恒彦が階段を上るシーンが再度後半に出てきたりして混乱(笑)
吉行和子の足の間からのカットには度肝を抜かれましたが、他は執拗に長いエロとグロというか💦1984年の映画「序の舞」を観た時のような↓
この当時は日本映画はそういう傾向にあったのでしょうかねえ?
エロにせよ、グロにせよ、そのシーンこんなに長い時間要る?と、特にクライマックスの少年小野田による犯行シーン(私から観たグロに当たる部分)は、山の上空から撮っているような感じには「なんかすごいな」と思いましたが、シーンそのものが長すぎてダレました。だいたい、あんなに刺されて走り回れるものだろうか?それともそういう演出で不気味さをアピールしようとしたのか…...。
あれほど楽しみにしていた映画「天城越え」は、残念ながら不快という感想となってしまいました。
そう、せっかくの田中裕子の熱演も美しさも、台無し。エログロシーンが多すぎて(美しさが)鑑賞後の印象に残らなかったという。
ん?ではナゼ私は田中裕子のイメージで「天城越え」を覚えていたのだろう???
今回、改めて田中裕子に注目して観ると、吉田秋生が当時描いていた美女のイメージと重なりました。
当時私は田中裕子は好きでしたが、大変失礼なことに美女と思ったことがなく💦
それが、この「天城越え」で印象が変わったんじゃあないかと。
ちょうど画像の漫画作品『吉祥天女』にもハマっていた頃でしたので、そう推測しました。
しかし、あれだけエログロシーン連発の作品を、当時高校生の私が親と一緒の茶の間で観たのだろうか???
ところで、映画公開当時には田中裕子はすでにサントリーのCMにご出演されていたと思うのですが、映画冒頭部分の街の風景、サッポロ生ビールののぼりがほぼ中央にずっと映っていてもかまわなかった時代だったのだろうか???
今回は多くの謎を残す鑑賞結果となりました。
田中裕子は素晴らしい
記事にしそこなっておりますが、2021年は朝ドラ「マー姉ちゃん」を念願かなって視聴しまして。
動画あります↓
連続テレビ小説 マー姉ちゃん | NHK放送史(動画・記事)
いやあ、噂にたがわず面白かった!
この「マー姉ちゃん」では、主人公”マー姉ちゃん”こと磯野マリ子を熊谷真実が演じておられ、田中裕子はマリ子の妹にして『サザエさん』の作者、長谷川町子にあたる、磯野マチ子役でご出演されていました。
なんの違和感もなく視聴しておりましたが、途中、妹役である田中裕子の方が熊谷真実より年上と知り驚き、改めて田中裕子は若いころから凄かったんだなあと実感。
今回、この記事を書くにあたり知ったのですが、この「マー姉ちゃん」が田中裕子の実質デビュー作だというから、ドン!さらに倍(ん?)
ノーチェックだった2022年夏ドラマ「初恋の悪魔」を視聴しておりましたら、田中裕子が映り、瞬間
「田中裕子だ」
と指差し確認、叫んで?おりました。
俳優さんてやっぱり怖いですね、老け役を演じておられますが、変わらぬ美しさ、そして存在感。
「初恋の悪魔」はそのタイトルだけで録画リストから外したドラマだったのですが、家族が面白そうだから予約したいと言い出したことから視聴開始しましたが、これがキャストが濃い、濃すぎて渋滞してるとかいうインターネット上の言葉もあるくらい、ホント、濃い、てかクドイ。
ですが、舞台を観ているような不思議な感覚があり、且つまた私の好きなミステリー、そこへ田中裕子ですからね、家族よ、教えてくれてありがとう。
四角いボトルの樹氷が飲みたい、と思った私でした。
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございます🍀
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