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たまたまつけていたテレビで放送された、韓国映画「レッドファミリー」
何気なく観始めたら、泣いてしまいましたので、感想を書いておきます。
よろしくお願い致します。
「レッド・ファミリー」とは
「レッド・ファミリー」とは、2013年に韓国で公開された映画作品。
原題は「붉은 가족」(赤い家族)
日本での公開は2014年。
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「レッド・ファミリー」あらすじとキャスト
仲睦まじい家族のフリをして任務を遂行する4人の北朝鮮スパイたち。彼らはケンカの絶えない隣の韓国人家族を「資本主義の限界」とバカにしていたが、偽りのない感情をぶつけ合う家族の姿に次第に心を動かされていく。やがて任務に、いや、人生そのものに疑問を感じ始めたスパイたち。そんな折、リーダーである妻役のベク(キム・ユミ)は、夫役のキムの妻が脱北失敗したと聞かされる。ベクは独断で手柄を立てキムたちを助けようとするが、逆に大失態を犯してしまう。母国に残された各々の家族の命と引き換えに4人に与えられたミッション、それは「隣の家族の暗殺」だった―。
予告動画。
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ニセ家族の妻役で班長ベク・スヒン役の김유미(キム・ユミ)。
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夫役のキム・ジェホンを演じられた정우(チョン・ウ)画像向かって左↓
このチョン・ウ、なんと、キム・ユミとは、2016年にホントのご夫婦になられたそうです♪
「レッド・ファミリー」の中でもいい雰囲気なので、こういうニュースを知るとますますほのぼのします😄
祖父役チョ・ミョンシクを演じられたのは、손병호(ソン・ビョンホ)↓
画像引用元https://ko.wikipedia.org/wiki/%EC%86%90%EB%B3%91%ED%98%B8
多くのドラマ作品にご出演されてもいらっしゃるので、日本の韓国ドラマファンにはお馴染みの俳優さんだと思います。
娘役のオ・ミンジには、박시우(パク・シウと読むようですが、Wikipediaではパク・ソヨンとなっています。改名されたのかも)
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「レッド・ファミリー」の時は子役さんでしたが、すっかりお綺麗なお嬢さんに成長されていて、一瞬ご本人かどうかわからなかったという(笑)
子役といえば、ミンジと仲良しになる、隣人家族の息子チャンス役の오재무(オ・ジェム)もすっかり大きくなられて、もはや別人(笑)
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あと、公式サイトにもWikipediaにも載っていませんが、赤い家族の隣人家族の夫を演じておられたのが、박병은(パク・ビョンウン)。この方、「ボイス3」で金木正幸という役を演じておられましたので、「観たことあるー♪」と嬉しくなりました(笑)
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そして、ほんの一瞬しかお出になられませんが、これまた韓国ドラマでしょっちゅうお見かけする김병옥(キム・ビョンオク)↓が金物屋の主人役でご出演されています。
画像引用元https://en.wikipedia.org/wiki/Kim_Byeong-ok
「レッド・ファミリー」ネタバレ感想
公式サイトに
「笑い、驚き、息をのみ、映画史上最も切ないラストに嗚咽する━。」
とあるのですが、映画史上最も切ないかどうかは置いといて、それでもまんまと思うつぼにハマった私。
そう、はじめの頃はこれという笑わせるシーンがあるわけでもないのに、ナゼかクスクス笑ってしまう。
そして、スパイらしい、訓練された鮮やかな技で暗殺を行うシーンに驚き、まあ私としては息をのむようなところはありませんでしたが、ラストは涙があふれ、頭痛が(笑)
冒頭に書きましたが、この作品は観ようと思って観た、というよりは、偶々観ることになった作品。
しかし、100分という、映画としては短い時間の作品ですが、あっという間に引き込まれました。
ナゼか笑ってしまうのは、工作員(スパイ)であり、懸命に任務に励んでいるというのに、人間味が溢れているから。
例えば、わざと交通事故を起こすという任務では、相手がケガをしないかと気を遣ってしまい、派手な事故を起こせず班長に怒られ。
暗殺で針金を使って首を絞める手筈が、初めてだったので怯んでしまってこれまた班長に怒られる、とか。
班長もさんざん部下をド叱っているのに、赤さんを暗殺できず、年若い部下ミンジに責められる。
工作員である前に、一人の、家族思いの、人間である━。
隣人家族はお金が元でしょっちゅう夫婦喧嘩をしていて、最初は見下しているのに、思ったことを言い合える家族の姿を羨ましく思うようになり、果てはそれが祖国の家族への想いと繋がり、借金取りから隣人家族を助けるという、余計なことをしてしまう。
けれど、人道的には余計なことではないんですよね。
なのに、”南の思想にかぶれた””原因は隣人家族”だと言われ、その暗殺を命じられてしまう━
隣人家族を暗殺しなければ、自分たちが消されるうえに、祖国の家族もどうなるか━それで、命令された通りに隣人家族を無人島へ旅行に誘うのですが、赤い家族は罪のない一般人を暗殺するのは間違っていると、自分たちの命を賭して命令に背く道を選びます。
ここまではよかった。
モンダイはこの後ですよ。
家族をたてに、何十年も命令に従ってきたけれどいつまで経っても家族に会えない。一日でいいから家族と過ごしたかったと最後に本音をぶちまける「赤い家族」たちを、なんと針金を手に通して拘束するんですよ、工作員仲間(上司っぽいけど)たちが。
今まで頑張って、功績を上げて勲章まで授与された人たちにナニ、この仕打ち。
足に重りを付けられ、海に沈められる直前、赤い家族は、最後の家族の演技を始めるんです。
それは、いつか聞いた隣人家族のケンカ。
俳優さん顔負けの演技力で(いや、俳優さんですが)再現し、その後重度のガンを患っているおじいちゃんが倒れ、おかあさんが自決、おとうさんも後頭部を自ら打ち付けて亡くなり、夜の海に娘の泣き声が響く━
でもね、最後の最後に無事なミンジ(娘)の姿を観ることが出来るんです。
それが希望でもあり、この先も彼女は工作員として生きていかねばならないんだろうかという辛さもあり。
まあでもとりあえず生きていてよかった、という救い。
若いミンジとチャンスが時代を変えていくかもしれない━。
韓国映画「タクシー運転手」で知りましたが、韓国は80年代、もしかすると(勉強不足で💦)90年代初頭辺りまで軍事政権だったそう。
「タクシー運転手」についてはこちら。
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その中では”思想教育”というものが成されていたそうで、赤という言葉に敏感に反応する人たちも少なくないとか。
「スウィングキッズ」 を観たのでなんとなくわかる気がしました。
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同じ国なのに分断され、同じ国民なのに”処断する”━。
世界中の人々がスマホを持って簡単に世界と繋がっているこの時代に、なんたるナンセンス。
って、思わず考えましたよ、作品では何一つお説教臭いことは描かれていないのにも関わらず。おそるべし、監督さんイ・ジュヒョン。
結構重いテーマなのに、どんよりした気分にはりませんでしたね〜、何とも言えない不思議な映画でした。
観てよかった。
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございます🍀
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